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◎DK
「ねぇ、ウジ。ジスの"あの激しい動き"を止めるにはどうすれば良いの？」
休憩時間、ダンスレッスン室に来たAちゃんは開口一番そう聞いてきた。
「…え？」
部屋に居たメンバーは僕を含めて、もちろん、ジフニヒョンも時が止まった。
「ヒョンの息の根を止める？」
ポツリと呟くジュニヒョン。
「違うからっ！」
ミョンホはジュニヒョンの肩を叩いた。
「激しい動きって、ど、どんな？」
動揺しながらホシヒョンは彼女に聞く。
ヒョンの言葉にメンバー皆がゴクリとつばを飲み込んだ。
もしかして、夜？
もしかして、ベットの上？
それ、僕達に話して良いの？
彼女は一つため息をついて、頭を抱えて頭を激しく左右に振った。
「え、」
「は？」
その動きの独特さに皆が驚いて目を見開く。
何度かその動きをやったあと、少しフラフラしながら、彼女は、
「こーゆうの。」
と呟いた。
なんとも言えない沈黙が訪れた。
その動き、微妙に格好良くない。
微妙にダサくない？
ヒョン、アンタ大事な彼女の前で何やってんの？
「それは、なんの動きなの？」
勇気を出して、ディノが聞く。
首を傾げたAちゃんは、
「なんだろ？え、SEVENTEENのパフォーマンスじゃないの？」
と考えている。
「そんな動き無いよっ」
ホシヒョンが眉を寄せて声を上げる。
ジュニヒョンとミョンホも頷く。
確かに僕達のパフォーマンスには無い動きだよ。
「じゃあ、ジスオリジナルか…」
Aちゃんは真面目な顔をして呟いている。
ヒョンオリジナルって…ちょっとセンス疑われちゃうんじゃない？
「…ソレはどういう時に出たの？」
ジフニヒョンがため息をついて彼女に聞いた。
「"싫어요、안 돼、No、Rejected！"って言ってたよ。」
え、ソレって、駄々をこねる子供…。
プッと吹き出す皆。
「で、Aちゃんはヒョンのその動きを止めたいんだ？」
ジュニヒョンが笑いながら、彼女に聞いた。
「うん、なんか首が痛くなりそうじゃない？」
やっぱり彼女は着眼点が違う。
「…大人になったら、やらなくなります。」
ポツリとミョンホが呟いた。
「そうなんだ〜。」
と頷いて返事をする彼女。
素直なのは良いことだけどさ。
なんとも言えない空気が漂う。
「アン、衣装合わせ！」
スタッフさんがドアを開けて彼女を呼んだ。
「あ、は〜い。」
と返事をして彼女は首を傾げつつ、部屋を出ていった。
今日もAちゃんはぶっ飛んでいた。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2023年4月14日 7時
