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いつだって、ジスは私を優先してくれて何でもしてくれる。
忙しく仕事をしていても、ハグしてくれるし、私を抱き上げて運んでくれたりする。
ジスの体力が凄いのは、もしかしてソレが原因なのかもと思った。
まぁ、今更ジスよりも体力をつけるのは無理だから競い合うつもりはないんだけど…。
ただこれ以上、ジスに体力つけられちゃうと正直キツイかなぁ。と思っていた。
だから、今日からはなるべくジスにしてもらうんじゃなくて、私がジスにしてあげようと思った。
「ねぇ、本当、どうしたの？」
私がいつもと違う行動をするからか、ジスは笑っているけれど観察するような目で私を見てそう聞いてきた。
こういう目をしているジスから目をそらすのは良くないと経験上、知っているから彼をじっと見て、
「…私がジスに尽くすのはイヤ？」
そう返す。
「嫌じゃないよ。嬉しい。でも、いつもと違うのは、落ち着かなくって…。」
ジスは私を抱き寄せて答える。
「嬉しいなら、良いんじゃない？」
と言いながら、ぎゅっとジスをハグした。
ジスは私からジスにくっつくと考えていたことを置いておくクセがあるから…誤魔化せたかな？と思う。
「ねぇ、教えて？」
あぁ、今日は誤魔化されてくれないみたい。
ニコリと笑うジスの目は真剣に私を見ている。
「いつもジスが色々してくれるから、」
「僕が好きでしているんだから、気にしなくていいよ。」
「これからは、私が…」
「Aに色々してあげるのは僕の趣味みたいなものだし？」
あれ？
もしかして、私は対応を間違えたのかな？
ジスの目が誤魔化されないぞ！って言ってる気がする…。
じゃあ、仕方ない。
「たまにはジスに"ご奉仕"したいなぁって。」
「…」
何故かジスは口を抑えて、顔をそらした。
心做し、体が震えている気がするんだけど？
「…ジス？」
「ごほうしって、僕にAがご奉仕？僕、あんなことやこんなこと、してもらえちゃうの？え、A何気に大胆なんだけど。」
あれ、なんかブツブツ呟くジスが怖い。
「良いの？A」
くるっと私を見たジスの目がギラギラしている。
「え、と、何が？」
「僕は、ご、ご奉仕してもらえるの？」
「うん、そのつもり、だけど」
ジスの目がギラリと輝いた。
「嬉しいなぁ。さぁ、行こう」
「え、どこに？」
「決まってるでしょ？ふふ」
やっぱり、私は色々間違えたらしい。
その後、大変なことになってしまった。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2023年4月14日 7時
