FULL MOON 5 (ページ13)

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気になってた。ページ13

☆HOSHI

実は気になって居たんだ。

アイドルではなく、バンドマンって位置付で頑張っているFULL MOON。

Vocalは何故か日本人の女のコ。
話題作りなのか？色物か？って、最初は皆思ったよね？
でも、あのデビューショーケースを見たら、"あぁ、実力か。"って、皆が納得したんだ。
彼女の声は、とても魅力的だったし、パフォーマンスもね。
デビューショーケースを見ただけで、ファンになった。
なにあの、アクロバット！

FULL MOONは、アイドルとは殆ど絡まないから、今まで、全く接点がない。
事務所が同じBTSでさえ、あまり、絡まないとか？
後輩とは絡んでるみたいだったけど。
あとは同じバンド系の人達？とは仲が良いみたい。
独自路線を行く彼らを凄いなって思ってた。

アイドルが彼らと接触するには、ちゃんとペンに了解を取ってから。らしく…。
ペンの方も自分の推したちがいつ、FULL MOONに接触するんだろう？って、話題になるほど。
現実、あっちは、"彼女"が居るから、男性アイドルグループは、なかなか接触できないんだけど。
あの子達、アユクデも出てこないし。

たまたま、呼ばれたアメリカの仕事で。
移動中に寄ったSTARBUCKS。
代表メンバー数人で、皆の分を買いに来た。

「何がいいかな？」

「なんでもいいんじゃない？」

「前の人みたいに思いっきり甘くしてみる？」

「絶対、怒られるって。」

後ろの二人組がシュアヒョンの頼んだ飲み物について、コソコソ話してる。
確かに、あれは思いっきり甘い。
あれ、韓国語？
チラリと後ろを振り返れば、帽子を被った男女が仲良さげに話してた。

「リア充かよ。」

手を繋ぐ二人に、ハニヒョンが小さな声で悪態をつく。

「コラ、そんなこと言わないの。」

シュアヒョンは、そう、諌めつつ、視線は二人に向けられる。

「あっ、」

思わず、声を出したディノに女のほうが首を傾げた。

「"A"は何にする？」

「"ソジュナ"と同じのにする。"シウ"も"ジュノ"も一緒でいいでしょう？」

「まぁ、めんどくさいから、それでいいか。」

A、ソジュン、シウ、ジュノ、FULL MOONじゃないか。
こんなとこで会うなんて…。

俺達が、固まってるのを見たソジュンは、注文している彼女に気取られないように、

「ちゃんと、"カラット"にお伺い立ててね？」

と呟いて、彼女を連れて店を出ていった。
まさか、こんなとこで会うなんて…ね。

…