306.未来 ページ6
▽Joshua
未来は未確定。
だからこそ、より良い未来を目指して行ける。
Aと僕の未来はきっと希望に満ち溢れ、幸せだろう。
「あ、アイツやらかしたな」
控室で流れる芸能ニュースを見ていたチョルが呟く。
同期のアイドルが彼女側からの匂わせで、熱愛報道。
あぁ、あんな写真晒されちゃったら…。
「だから、女は選べと言ったのに…」
呟くハニもため息を付いた。
この報道であのアイドルはもう駄目だろう。
彼は幾度となく熱愛報道が流れ、その度ファンは減っていた。
彼の熱愛報道はいつも事実で、しかも決定的証拠と共に流れるから…。
「悪いヤツじゃないんだけどなぁ…」
そう呟くチョル。
報道された彼は熱しやすく冷めやすいと言うか、はたから見れば女を取っ替え引っ替えしているように見えて、彼はいつもどの人にも本気で恋愛していた。
「これからどうするんだろ。」
ハニはそう呟く。
アイドルは人気商売だし、ライバルも多いから…異性関係を報道されてしまったら、続けられない。
「シュア、ジフンも気をつけろよ？」
マネヒョンの言葉に、
「「はい」」
そう返事は返したけれど、僕もジフナも大丈夫だと思う。
僕の場合はAが彼女だし、ジフナもシアが彼女で居れば、彼女側からの熱愛報道なんて、出ないよね。
彼女達も僕達も仕事が忙しくて、
「シアは国内にいるの？」
そうジフナに聞けば、
「いや、今はアメリカに飛んでる。」
と答える彼。
世界中を飛び回る彼女っていうのもなかなか会えなくて寂しいよね。
「Aは？」
「一応、今は国内にいるけど…来週には出国するみたい」
「そうなんだ。」
僕らの彼女は忙しい。
「「はぁ」」
二人でため息をついたら、他のメンバーに物凄く嫌な目で見られた。
「ヒョン達、ずるいよね」
「居るだけマシってわかってないよね」
弟達が何か言っているけれど、僕達には聞こえない。
だって、愛する彼女に毎日会いたいもん。
「やっぱり、ペットカメラ買おうかなぁ。」
そう呟けば、ぎょっとこっちを見るメンバー。
「自宅にいないのにペットカメラあっても仕方ないじゃん。」
冷静にジフナにツッコミを入れられた。
「あ、そうだね。」
そう答えつつ、う〜ん、なら、どうしようかなぁ。と考える。
僕がもっともっと稼げるようになったら、Aには仕事を辞めてもらって僕のためだけに生きて欲しい。
でも、Aは仕事したいかなぁ…。
これは、要相談案件かな？
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2023年11月19日 9時
