304.爆弾投下 ページ4
▽Woozi
この間の事務所主催イベントはヒヤヒヤした。
イベント開催前にAに絡む女性スタッフが居て、彼女と関わりのあるアイドル達がピリピリした。
俺達やBTSやTXTも…。
ただ、一番ピリピリしたのはやっぱりシュアヒョンで。
いつも笑顔の彼から笑顔が消えて、目を見開いて、Aに絡んだスタッフをガン見してた。
俺を始めとしたメンバー皆、どうやってヒョンを止めようかと思案していたから顔色は悪かったと思う。
スタッフがなんとか絡んだスタッフを追い出してくれたし、うまい具合にNU'EST先輩達がフォローしてくれたから、事なきを得たけれども…。
イベントは大成功だった。
それから数日後のダンスレッスンの日。
スニョンが爆弾を投下した。
「なぁ、ジフナ。Aって、NU'EST先輩と仲良かったんだな。」
「「「は？」」」
95'sのヒョン達、その他もスニョンのその言葉に時間が止まった。
「え、なんで…」
思わず俺の口から出た言葉。
なんでそんなことを今、皆の前…特にシュアヒョンの前で口にするんだ、お前は。
「あ〜、俺、知らなかったんだよねぇ。あの後廊下でさぁ…」
スニョンは俺の言葉を無視して、ただ単に聞こえなかっただけだと思うけど、人の居ない廊下でAと先輩達が親しげに話していたと言う。
「へぇ、仲良さそうに話してたんだ。人が居ない廊下で？」
そう普段より低い声が聞こえた。
固まるスニョン。
そうなるのは、当たり前だろう？
「その話、詳しく知りたいなぁ。ねぇ、スニョン。」
スニョンの肩に腕を回して言うシュアヒョン。
「ひっ、助け…」
こちらに視線を寄越すスニョンに
「自業自得」
そう言って首を横に振った。
部屋の隅に移動する二人。
Aに限って、浮気とかはないとは思うけど、そう言う問題じゃないんだろうなぁ。
Aは俺達がデビューする前は、いろんな部署にヘルプで入ったりしていたから、NU'EST先輩と顔見知りではあると思う。
…というか、NU'EST先輩達は、Aをスタッフとして欲しがったってあの噂、本当だったんだろうな。
あの時、Aは俺達を選んでくれたんだろう。
彼女の話によると、いずれはBTSのスタッフになることは決定事項だったみたいだけど…。
余計な話をしたスニョンは結局、ダンスの先生が来るまでずっとシュアヒョンに捕まって何度も同じ話をする羽目になっていた。
シュアヒョンの前でAの話をする時は気をつけろって言ったのになぁ。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2023年11月19日 9時
