301.関係 ページ1
▽JIN(BTS)
「元々同じ事務所のスタッフとアイドルだし、あっちのヘルプに入ったことあるからねぇ。」
Aはそう言って苦笑いした。
今日のイベントで僕たちのそばをちょーっと離れただけで、どこぞの女性スタッフに絡まれたA。
絡んでいたのはHYBEのスタッフじゃないよね？
彼女をさりげなくフォローしたのはSEVENTEENでもBTSでもなく、NU'ESTのメンバーだった。
イベント後、Aを彼女の自宅上の僕達の寮まで連れ帰ってきたのは、話を聞きたいとメンバーが騒いだからで、Aの兄のユンギや弟達がNU'ESTとAの関係を知りたがったから。
彼らとの関係をAに直接聞けば、"PLEDISで一緒だったから顔見知り"と言う。
「それにしては…」
ナムは眉を寄せて呟く。
彼らのフォローの言葉が適切だった。
女性スタッフに毎度絡む、とか。
Aにアイドルの彼氏が居たのは妄想だ、とか。
あの場に居た関係者は下手に僕達やSEVENTEENが何かを言うより彼らの言葉を信じるだろう。
Aと距離のあるNU'ESTが言うんだから。
Aと仲の良いヤツが彼女を庇うより真実っぽいもん。
「彼らはAが彼氏居るって知らないの？」
テヒョンが首を傾げてそうAに聞いた。
え、お前が気になるのはソコなの？
「居るのは知ってる。それが誰かは知らない。」
Aはテヒョンの質問に答えた。
「「「・・・」」」
その答えに皆は黙った。
なんだろう、ソレは…。
「いつか別れるかもしれないと思っていたし、別れた彼氏を知ってるのって気まずいじゃない？」
Aは苦笑いして言う。
確かに気まずいな。
「で、結局、Aは彼奴等とはどんな関係なんだ？顔見知りは対外的な答えだよね？」
ナムがそうAに聞けば、
「・・・友達。」
と彼女はため息をついて答えた。
「「「友達？」」」
思わず、口に出す皆。
「うん、あんまり会わないけど、でも偶に連絡取るし…」
「プライベートで？」
驚き顔のまま聞くジミンに、
「まぁ、うん。」
と首を傾げて答えるA。
「因みにそれ知ってるのって？」
「人に話したこと無いから私と彼等だけじゃない？」
ホビの問いにそう話すA。
友人ならあのフォローは当たり前だっただろう。
それぞれがAの新しい情報を整理する中、
「明日の準備あるから、お疲れ様でした」
そう言ってAは帰って行った。
僕の妹は意外と友人が多いみたいだ。
…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 801人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちな
| 作成日時：2023年11月19日 9時
