296.煩わせるの、禁止 ページ46
▽JIMIN(BTS)
「カラーコンタクトってさ。慣れるまで大変だったよなぁ。」
95'sの食事会でジョンハンが何気なく呟いた。
「あ〜、だよな。」
「僕もあまり得意じゃない。」
スンチョルとシュアも呟く。
「お前は、得意じゃないとかそういう前にAに入れてもらってたじゃんか。」
ジョンハンの言葉に驚く。
「ん〜、だって。A入れるの上手かったし。」
とシュアは呟く。
「シュアは、最初入れなきゃいけない時、逃げたよな？」
「自分で入れるのも、人に入れてもらうのも怖いって。」
スンチョルとジョンハンの言葉に、
「だって、怖かったんだもん。」
不貞腐れたように呟くシュア。
「で、時間がなくて、Aが…」
「あれ、凄かったよな？"時間がないから、入れられない奴並べ"って。並んだヤツに次々コンタクト入れてさ。」
「外す時がやばかった。何時間かかってもいいから自分でやれって。」
初心者はコンタクト取るのも怖いよなぁ。
ちらりとシュアを見れば、
「今は自分でやってるよ？」
ニコリと笑ってシュアは言った。
・・・という話があって、折角Aと一緒に仕事しているから、コンタクトを彼女に入れてもらおうと思ったわけです。
寮に帰ってから、ヒョン達に今日の現場で何故いきなりコンタクトをAに入れて欲しいと僕が言い出したのか、説明した。
ナムヒョンは額に手を当てて、ため息を付いているし、ジニヒョンはハンズアップをしているし、ホビヒョンは深いため息を付いた。
「アイツ、そんなことまでしてたのか…」
眉を寄せたユンギヒョンは呟いた。
「でも、それも最初の1、2度の話だって聞いたよ。」
テヒョンアは僕の話を補足した。
再度ため息を吐くヒョン達。
「それにしても、貴方達は良い大人なんだから、ヌナに余計な仕事させないでください。」
グクはそう言って、僕とテヒョンアを静かに窘めた。
確かにちょっとやり過ぎた感はある。
「まぁ、簡単にあしらわれてましたけど。」
グクは鼻で笑って言ってきた。
そうなんだよね？
僕最大限のセクシーさ？
できうる限りの魅力でもっておねだりしたのにさぁ。
「チョップもらって終わっちゃったね」
ふふと笑うテヒョンア。
お前だって、"チョップしてほしいの？"なんて言われてたじゃん。
「とにかく、Aを煩わせるお願いは禁止だ。」
とユンギヒョンにそう言われてしまった。
あ〜あ、残念。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2023年7月10日 21時
