だから、言ったじゃん。Ⅶ (ページ42)

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292.恋人を楽しむページ42

▽Joshua

僕の全てはAのため。

なんて言ったら大袈裟かなぁ？
でも、僕にしたらAになんでもしてあげたいわけ。
安全のためとは言え、何日も家に閉じ込めらたら普通は飽きるよね？
例え彼女の"愛しの僕"が居たとしてもさ。
ワーカーホリック気味のAなら尚更仕事したいよね。

僕？
飽きるわけ無いじゃん。
僕は嬉しいし、楽しいよ？
二人きり、なんてご褒美以外のなにものでもない。
僕にとってのご褒美を何日も堪能して、ジョングクあたりがそろそろAの安全確保しただろうって頃、彼女が仕事復帰するってことはさ、僕は彼女と離れなきゃいけないってことで…。
寂しいけど、自分も彼女も仕事しているんだから仕方ない。
彼女が安全なら僕が口出しすることはできない。

だけど、少しの間でも彼女の傍に居たくて、離れ難いことをAに知って欲しくて、僕はいつだってAのことを考えているから、Aもプライベートでは僕のことを考えて欲しくて…。
ちょっとの間、彼女の傍を離れて買ってきたアロマキャンドル。
ソレで彼女の家のお風呂場を飾った。
我ながら綺麗に飾れたと思う。

「わぁ、凄い」

キラキラとした目で風呂場を見る彼女を抱き寄せる。
彼女の家のお風呂場は広いから二人で入っても十分な広さがある。

「今日は一緒に入ろうね？」

「え、」

「電気つけずにキャンドルに火をつけたら、きっと綺麗だよ。」

「まぁ、そうだね。」

「一緒に見ようね」

「え、あの…」

「返事はハイかYesだよ。」

ちょっと強引だけどそう言えば、苦笑いするA。

「強引だなぁ…」

Aはそう呟いているけど、断らないよね？
僕の気遣いを無下にしないよね？

▽

火をつけたキャンドルに見入るAはとても神秘的で綺麗で。
僕はキャンドルよりAに魅入る。
僕の愛しいA。
ちょっとだけのつもりで手を伸ばしたら、止まらなくなっちゃった。

「のぼせちゃうでしょ？」

とAに怒られちゃったけど、手を出したことに後悔はしていない。
彼女を愛してるから止まらないのは仕方ない。

お互い仕事で暫く離れなきゃいけないのは辛いけど、離れた時間の寂しさは次の二人の時間で埋めればいい。

「愛してるよA」

そう口にすれば、彼女は笑ってくれるから。
いつかずっと一緒に居られる日まで恋人を楽しもう。

…