だから、言ったじゃん。Ⅶ (ページ32)

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282.警告ページ32

▽JIMIN(BTS)

ヒョン達のやらかしでAが現場に来れなくなった。
ソナについてはヒョン達に前から言ってたのになぁ。
Aに害が出そうになって慌てる、なんてヒョン達らしくない。
まぁ、Aが傍に居て浮足立っちゃったのかな？

今日は音楽番組の収録で、ソナとたまたま被ったから、ヒョン達は彼女に警告することにしたみたい。
今、控室にソナを入れてヒョン達は、対峙している。
テヒョンアとジョングクは席を外していて、僕は雑誌を見ているていで…同じ部屋にはいるけれど、ソナに関わる気はない。
見ていた雑誌を少し下げて、話し合っている彼らをちらりと盗み見る。

「なんで？オッパ達、誰かに何か言われたの？」

「そうじゃない。」

激昂するソナに冷静に返すユンギヒョン。

「じゃあ、なんで？今まで優しくしてくれたじゃない！」

「優しくしていたのは認めるけど、ソナにだけじゃないよ。」

ソナの叫びにホビヒョンが苦笑いで返す。

「私は、私はオッパ達と仲良しのつもりでっ」

「ソナ、君は俺達にとって"特別"じゃない。」

決定的な決別の言葉を吐くナムヒョンにソナは絶望的な顔をした。

あ〜あ、あの話し方じゃ、駄目じゃない？
火に油を注ぐ結果になりそう。

彼らを密かに見ていたジニヒョンと目が合った。
彼は左右に首を振り、ハンズアップをしていた。

うん、僕もそう思うよ。

僕は視線を雑誌に戻した。
以前から馴れ馴れしいソナは苦手だったんだよね〜。
何か秀でたものでもあれば、何か努力した形跡でもあれば、違ったのかもしれないけれど、彼女には何もなかった。
僕は彼女に関わりたくない。

結局ソナはぎゃあぎゃあ騒いで収拾つかないから、ヒョン達は諦めてソナのマネージャーに彼女を連れて行ってもらっていた。

「一時期、妹として可愛がっていた女の子にもう自分達に近づかないように警告するなんて心が痛むんじゃない？」

なんて、苦笑いしたジニヒョンにヒョン達は言われていた。

「それが…」

「まったく痛まないんです。」

「なんであんな奴に優しくしていたのか不思議だ。目が曇っていたとしか思えない。」

ホビヒョン、ナムヒョン、ユンギヒョンはびっくりするほど冷静にそう答えていた。
まぁ、本物の妹がAだからね。
アレとAじゃ比べるまでもなく、Aのほうが良い子だし。
警告はしたけれど素直に引き下がる子じゃないと思うけど。

…どうなるかな？

…