だから、言ったじゃん。Ⅶ (ページ25)

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275.普通じゃないページ25

▽

ソナの件が片付くまで私は自宅待機になった。

ソナの件はオッパ達に任せているから、私は関わる気はなかったんだけれど、どうやら彼女は私が邪魔だったらしい。
うちのメンバーに特別な感情を彼女が持っていたとして、私は関係ないのに…なんでこんな面倒なことになってるんだか。

犯罪に巻き込まれるのなんてごめんだし、とりあえず、大人しく自宅待機することにする。
そんな私の家に"まとまった休みを貰ったんだ！"と笑顔で言い放ったジスが来た。
何故、ジスがこのタイミングで来たのかわからない。
ソナの件はSEVENTEENは関係ないし、ジミンやテヒョンがジスに話すことはないだろうし、オッパはソナの対応をしているからジスと話す時間なんてないだろうし、何処から情報をもらってきたんだか…。

「ジス、誰に聞いたの？」

「え、何の話？」

首を傾げる彼がとぼけているのか、本当にわかっていないのか、わからないなぁ。

「私が自宅待機だから、お休み貰ってきたんじゃないの？」

「Aは自宅待機なの？ならずっと一緒に居られるね！」

私を抱き寄せて言うジスに誤魔化されそうになる。
でも、今後のことがあるし、ここはきちんと聞いておかないと…。

「ジス、誰に聞いたの？」

「もぅっ！せっかくのラブラブタイムなのに！…ミンギュだよ。」

「え？なんで？」

驚いてジスの顔を凝視してしまう。
ジスは苦笑いして、

「ミンギュがプライベートで飲みに行って、そこで…」

と話し出す。
彼の話を聞いて、額に手を置いてしまった。
頭痛い。
ソナは普通って皆言うけど、彼女、考えてることが全然普通じゃないじゃない。
いくら私が邪魔でもソレは犯罪だよ。

あぁ、だから、"絶対に外には出るな"だったのね。
そう告げたセジンオッパの顔が真剣を通り越してなんだか青白かったもんなぁ。

「Aは僕が守るから。」

真剣さを含んだジスの言葉。
本当はアイドルにそんな事を言わせちゃいけないんだけど…。

「ありがとう。嬉しい。」

そう言ってしまうのは、この場がプライベートで、二人きりだから。
なんて理由をつけて、でも、ジスの気持ちは本当に嬉しかった。

「ジス、危ないことはしないでね？」

「うん。しないよ。大丈夫。」

そんな約束を彼として、オッパ達にはなるべく早く事を収めてもらわなきゃなぁ。と思った。

…