253.召集2 ページ3
▽JEONGHAN
俺達95'sとジフンとスニョンは何故かユンギさんに緊急召集された。
このメンバーで召集なんて何か問題あったかな。と思いつつ、思い当たるのはシュア。
「お前、なにやらかした？」
召集に応じるための移動車の中でシュアにそう聞けば、彼はキョトンとした顔をして、
「え、僕はなにもしてないよ？」
と答えた。
うん、お前は
じゃなきゃ、ユンギさんから召集なんてかかるわけない。
チラリとチョルを見れば、困ったように眉を寄せる彼。
"やらかしたのはチョルかもしれない。"
「お前ら…やらかしたなら一緒に謝ってやるからちゃんと謝るんだぞ。」
そう二人に告げれば、彼らは顔を見合わせて首を傾げていた。
ホント、こいつ等無自覚でやらかしてそうだよな。
集合場所に行けば、ジフンが既に通信を始めていた。
召集したのはユンギさんだけど、AもBTSのリーダーナムジュン氏も居た。
通信相手、錚々たる面々に特大のやらかしを誰かがしたのか、と眉が寄る。
謝罪で済めばいいけど…。
ぶっ飛び、マイペースなシュアの発言はいつものことだけど、本当、勘弁してくれ。
何気にナムジュン氏のこちらを見る目が鋭くなってるんだよ？
このままだとヤバい。
シュアをいろいろ指導しようとした矢先に召集された全員がそろってしまった。
指導はまた後で、だな。
Aから来たメールを見るようにジフンに言われて、みんなでパソコンを覗く。
ジュンがサセンに近いファンにつきまとわれていることや、中国での女性スタッフにセクハラされていたこと、正直に言って酷い事が色々書いてあった。
「え、マジか…」
目を見開くスンチョル。
「あ〜、コレは…」
眉を寄せ言葉を失うシュア。
「なんでこんなこと…」
スニョンは不快感を顔に出した。
俺達はジュンに"助け"は求められていない。
彼が言わなければ、知らなかったことだ。
何故、助けてって言ってくれなかったのか。
頼ってほしかった。
俺はジュンの兄で俺達は家族なのに…。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2023年7月10日 21時
