270.情報交換会 ページ20
▽シア
フリースカウトをやっている人間の定期的な情報交換会。
指定されたお店に行く。
「お疲れ様で〜す」
そう言って部屋に入ればジョンウ先輩とウジン先輩が居た。
「シア、お疲れ〜。」
「お、シア、お疲れ。」
と、二人は私に声をかけてくれた。
「先輩達が参加するなんて珍しい。」
そう言いながら、席に座る。
他の子達はまだ来てないみたい。
「まぁ、ねぇ？」
そう意味ありげにウジン先輩を見るジョンウ先輩。
ウジン先輩は、苦笑いした。
「シアはソナって知ってる？」
「あ〜？ウジン先輩が連れてきた…ふつーの人？」
なんか、最近調子に乗ってて、かなり我儘だとか言われてるよね？
「「…だよなぁ。」」
二人は残念そうに呟いた。
「いや、わかってたんだよ？ソナがふつーの人だってことは…」
ウジン先輩はそう呟く。
「普通な奴はやっぱ引き入れちゃいけないなぁ」
ジョンウ先輩は呟いた。
「まさか、あそこまで助長するなんてさぁ」
ウジン先輩はそう言うと私を見た。
「シアから見て、ソナってどう思う？」
「忖度なく正直に答えて。」
ウジン先輩とジョンウ先輩が真剣な顔をして聞いてくる。
「あ〜、私ならスカウトしません。制御できなさそうだし…」
仕方なくそう答えると、二人はため息を付いた。
「シアがそう言うなら、そうなんだよなぁ。」
ジョンウ先輩がそう言って、
「これからは普通、が来るような気がしたんだけど、勘違いだったか…」
ウジン先輩は残念そうに呟いた。
「それでソナがどうしたんですか？」
イマイチ先輩達の話は見えない。
だから、そう聞いた。
Aオンニ関連の話だった。
「オンニはなんて？」
額に手を置きつつ聞けば、
「自分は動かないってさ。」
とジョンウ先輩は答える。
オンニが動いてチャッチャと排除しちゃえば早いのに…。
まぁ、オンニは優しいからなぁ。
「先輩達はどうするの？」
特にソナをスカウトしたウジン先輩を見てそう聞く。
「ん〜、とりあえず、ウジンが責任を持って、だよなぁ？」
「はぁ、りょーかい。」
ジョンウ先輩は、ウジン先輩に全てやらせるみたいだ。
「ウジン先輩、よろしくね？」
私がそう言って、ウジン先輩が頷いたところで、部屋のドアが開き、
「お疲れ様で〜す。」
「あ、先輩達、お疲れ様です。」
「シア！先輩達、お疲れ様〜」
情報交換会に参加するメンバー達が集まってきた。
交換会と言う名の食事会が始まる。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2023年7月10日 21時
