269.妹 ページ19
▽JIN
「開けてよ！なんで？」
控室の前で騒いでいるソナ。
「ヒョン、
呆れたように呟くジョングク。
ユンギ、ナム、ホソクは項垂れた。
「大体さ、アレとAの共通点なんて"同じ年"しかないじゃん。」
ため息を付いて言うジミン。
「僕、Aに会うまでユンギヒョンの妹って、ヤバい子だと思ってたよ。」
テヒョンは苦笑いして言った。
「僕も！だってアレを可愛がるくらいだからさ〜。」
あははと笑いながら言うジミンに
「ヌナとアレを一緒にしないでください。」
不機嫌そうにジョングクは言った。
僕達は今音楽番組の収録でテレビ局に来ている。
ソナをどうにかしないと危険だと言うことでAは今回帯同していない。
ソナを切ることにしたユンギ達。
まずは彼女が自由に出入りしていた僕達の控室を出禁にしたら、この大騒ぎ。
扉の前でぎゃあぎゃあ喚くソナ。
正直、A、連れてこなくて良かったよね。
頭を抱え出したユンギ達に、弟達は冷めた目を向けている。
まぁ常々、弟達は、彼らに言っていたんだよね？
"いくらデビュー曲を手掛けたとはいえ、ヨジャと仲良くし過ぎは良くない。"とか、
"ヒョンが可愛がるのは自由だけど、僕達に要求するのは違うよね？コッチに来ないようにしてよ。"とか、
"馴れ馴れしいんだけど、なんとかしてよ"とか…。
" 妹に似てるからついつい"なんて、返していたユンギ達。
僕達はAのことは知らなかったから、ソナに似た妹がユンギには居るんだなと思っていたんだ。
我が強くて我儘で、口煩くて馴れ馴れしい女の子。
実際、ユンギの妹であるAに会ったら、全然違くて、吃驚したよ。
何、あの天使。
ふわふわしてて、優しくて、仕事はできる。
大事な妹が傍にいなくて、心配で頭がおかしくなっていたとしても、目が腐っていたよね？
まぁ、ユンギ達も大人だし自分達でなんとかするでしょ？
僕達は静観させてもらうよ。
頑張れユンギ、ナム、ホソク。
…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 744人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちな
| 作成日時：2023年7月10日 21時
