262.排除すべき人 ページ12
▽Yoongi
そんなつもりはなかった。
だが、ソナを助長させたのは俺達なんだろうな。
Aと同じ年だからと、優しくしすぎた。
この間の音楽番組で一緒になったソナの様子をナム達に聞いて、やらかしていたことを自覚した。
まぁ、リーダーのナムや俺が優しくしていたんだ。
ソナが勘違いしても仕方ないか。
SEVENTEENのメンバーに手を貸している場合じゃない。
彼らのことをどうこう言う資格はないかもしれない。
自身の過去のやらかしに頭が痛くなった。
Aの自宅へ行き、とりあえずの現状報告をしなければ…。
注意喚起の意味も含めて…。
「A、やらかしてた。悪い。」
そうAに言えば、彼女は首を傾げた。
「オッパ？何の話？」
そう聞いてくる可愛い妹に、
「俺はソナっていうアイドルをお前の代わりに可愛がってたみたい、だ。」
そう話す。
Aと同じ年だったから、仲良くしていた。
気にかけていた。
ソナと言うソロアイドルを…。
それはAの代わりとしていただけで、Aが手元に戻ってきた今、ソナには何の思い入れもない。
「え、とソレの何が悪いの？」
「ソナは助長したみたいだ。俺達の知らないところで俺達を後ろ盾にしているようで…」
ソナは自分の後ろにはBTSが居ると触れ回っていたようだ。
今更気づくとか、俺も馬鹿だよな。
音楽番組で一緒になった時、敵意むき出しでAを嫌いだといったらしい。
"Aを排除したそうだった"とはジミンの言葉。
馴れ馴れしさが増加していたとテヒョンは呟いた。
ジョングクは、"ヌナに近づけるな"とさり気なくスタッフに指示したらしい。
「ふぅん？」
首を傾げるA。
「お前のことを目の敵にしだしたみたいで…。」
ソナよりもAのほうが大事だ。
大事な妹に手を出させるつもりはない。
「オッパ、」
「ん？」
「お手伝いは必要？」
「いや。自分達の尻は自分達で拭く。」
そう答えれば、Aはニッコリと笑った。
「そ。じゃあ、頑張って！」
「あぁ。」
ここは、俺が頑張らないとな。
「お前を排除なんてさせない。」
決意を小さく口に出す。
やっと傍におくことができたんだ。
俺の傍から離れることなんて認めない。
「ん？なにか言った？」
「いや。」
「そう？」
可愛い妹に害を及ぼすのなら、排除する。
ソレは俺達の総意だ。
これからどうするか、ナムやホソクとちゃんと話し合わなきゃな。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2023年7月10日 21時
