だから、言ったじゃん。Ⅶ (ページ11)

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261.愚かだったページ11

▽Namjoon

俺は…俺達は愚かだった。
コレは俺達に多少原因があると言わざるを得ない。
彼女…ソナは俺達の妹分とメディアには言われていて、俺達はそれを特に否定せずに今まで来ていた。
ユンギヒョンが楽曲提供したのが発端で知り合い、Aと同じ年だったから、何かと気にかけていたソロアイドルのソナ。
彼女はアイドルらしく、ちょっと我儘で…。
でも、SEVENTEENのスタッフにAがなってしまって、彼女に構えなかったから、ユンギヒョンや俺やホソクはAの代わりにソナと仲良くしていた。
Aを取り戻した今、代わりのソナは必要なくなったなぁなんて、思ってしまう俺も大概ソナのことを我儘だなんて言えないが…。

Aがスタッフになってから、別段、構う必要性も感じなくなって、ソナとは疎遠になってきていた。
元々、俺達の中に彼女自身に何かしらの思いを抱いてる奴はいなかったわけだし。
Aと同じ年のソロアイドル。
一人で頑張ってるのが、Aとただ重なっただけ。

そんな中、ある音楽番組で久しぶりにソナと一緒になった。

「オッパ達、お久しぶりです。」

ソナはそう言って俺達の控室に入ってきた。

「お〜、ソナ。久しぶり。」

ホソクがそう声をかければ、彼女は当然のように"俺達のスタッフ"に茶を出せと告げ、当然のようにテヒョンの隣に座った。

「テヒョンア、最近誘ってくれないから、私寂しいんだけど？」

テヒョンの腕に手をついて言うソナに、彼は余所行きの笑顔を浮かべ、

「えぇ、そうだっけ？」

そう言ってさり気なくソナの手を退けた。
テヒョンはジミンを見るがジミンはスマホを見ていて、二人をまるっと無視している。

「私、あの子、嫌い。」

ふとソナが呟いた。
ソナの視線の先はA。

「へぇ、どうして？」

ホソクがそう聞く。

「なんか生意気そう。」

ソナはAを睨んで言う。

「彼女のこと、何も知らないの？」

スマホから視線をソナに向けてジミンが聞く。

「いちスタッフの事なんて知るわけ無いじゃん。」

そう答えるソナ。

Aの傍にはいつの間にかジョングクが居て、何やら話すと二人は部屋から出て行った。
まぁ、そうだよね。
ソナからAを離さないと…。

「あ、マネージャーが呼んでるよ？」

ジミンがそう言って、さり気なくソナを部屋から追い出した。

「アイツ、害になりそう。」

ジミンは小さく呟いた。
ソナを調子に乗らせたのは俺達だ。
面倒になる前に排除しないとね。

…