48.知らないところで。 ページ48
▽JEONGHAN
「シュアってさ、悪趣味だよね?あんな子が良いなんてさ。」
「ってか、性病、大丈夫?」
恒例の95'sの食事会で、テヒョンアとジミナが言った。
「は?」
と、いつもつけてる笑顔の仮面が外れたシュアが真顔になる。
シュアはAがまだ好きだから、今は女とは付き合ってないはず…。
「性っ…、え、」
あぁ、ほら、"魔法使い"一歩手前のチョルにはこの話はハードルが高いって。
「あのヨジャアイドル…ソナだっけ?と、食事に行って、がっついてるんでしょ?」
「あの子、見た目は美人だけど中身腐ってそうだよね〜?」
テヒョンアとジミナの話は初耳だ。
微妙にジミナの言葉が辛辣なんだが…。
ソナって、あの、ナムジャアイドルと浮名流しまくりの?
「え、誰それ、ってか、何それ?」
真顔で首を傾げるシュアと
「がっ、がっついてるぅ?」
耳を赤くしてそう言うチョル。
お前、ちょっと黙ろうか?と、チョルを睨めば、彼は俯いた。
「え、違うの?この間、ソナ本人が自慢してたけど…?」
「あの子、香水臭かったなぁ。絶対、鼻がおかしいよね。鼻づまりしてるよ。自身の臭さを香水で誤魔化してるのかな?」
テヒョンアは、テレビ局で、ソナ本人がそう自慢してたのを聞いたらしい。
ジミナ…お前の気持ちはわかるけど…。
「えぇ、なにそれ、めちゃくちゃ迷惑。」
眉を寄せるシュア。
「シュアは、ずっと好きな子がいるから、それはソナの嘘だよ。」
俺がそう言うと、二人は頷いた。
「そっか。事実じゃないんだったら、あの女の"息の根を止めない"と、後々面倒じゃない?」
「ふふ、テヒョンア、息の根止めたら死んじゃうよ?"口を塞がないと"、だよ?」
二人はなかなかに辛辣だ。
でも、実際、面倒になりそうだな。
「マネヒョンに相談しておくよ。」
ため息をついたシュアは、そう言った。
まぁ、それが最善だよな。
「やっぱりさ、女の子は、ユンギヒョンの妹ちゃんみたいに、清楚で可愛い子じゃないと。」
「わかる。彼女、良いよね〜。ヒョン達の鉄壁の防御があるから、それを打破するのは大変そうだけど。」
テヒョンアとジミナは最近、ユンギさんの妹、推しだ。
彼女は二人曰く、優しくて可愛い子、らしい。
彼らの話を聞きながら、シュアを見れば、少しだけ、疲れているように見える。
シュアの喪失感は、半端ないだろうしな。
シュアの傷が早く癒えれば良いのにな。
…
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ちな(プロフ) - うかさん» コメント&応援ありがとうございます。短編でサクッとのつもりだったのですが、収まりきらないかも…と現在、かなり焦りを感じています。更新、頑張ります! (2022年12月25日 14時) (レス) @page47 id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
うか(プロフ) - いつも展開にドキドキしながら更新を楽しみにしてます!これからも頑張ってください♡ (2022年12月25日 10時) (レス) @page46 id: df1bdfa7f4 (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - 陽さん» はじめまして。コメントありがとうございます。毎日お仕事お疲れ様です。このお話が少しでも癒やし?になっていれば、嬉しいです。頑張ります。 (2022年12月22日 21時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
陽(プロフ) - はじめまして。コメント失礼致します。毎日毎日更新を楽しみに待っています!!仕事終わって更新されてないか通知を見て更新されていたらテンションが上がってしまう位大好きなお話です!!これからも頑張ってください❤︎ (2022年12月22日 20時) (レス) @page29 id: a3b8543b1b (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - fuyu0526さん» はじめまして。コメントありがとうございます。楽しんでいただいているようで嬉しいです。更新、頑張ります! (2022年12月21日 21時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちな | 作成日時:2022年12月19日 19時