44.重ならない想い ページ44
▽Joshua
あの子が僕達の元を去ってから、もう一年。
「ジョシュア〜!かっこいい〜!」
カラットに声援を送られても、
「ジョシュアさん、今度食事行きましょ!」
同業者のヨジャアイドルに声をかけられても、僕の心は動かない。
「シュアヒョン、ちょっと怖い。」
ディノに言われちゃうけど、笑顔の仮面をつけていないと、無表情になっちゃうから、仕方ない。
「シュアは"魔法使い"を目指しているのか?」
そうハニが言うけど、
「シュアヒョンは、"チェリーボーイ"じゃないから、魔法使いにはなれないよ。」
ボノニが呟く。
「魔法使いは、クプスヒョンとジフニヒョンが近いかも…?」
ミンギュ、余計なことを言わないほうが…
「そこっ!煩いっ。」
「黙ってろ!」
ほら、怒られた。
僕達は、時間をかけて、通常に戻った。
あの子が居た時みたいに、他愛ない会話で盛り上がり、くだらないことを楽しむことができるようになった。
ただ、ふとした瞬間に、あの子のことを思い出してしまうから、僕は、笑顔の仮面をかぶる。
今の僕を見たら、君は何て言うかな?
また、君の目に僕は映ることができるかな?
ねぇ、A。
僕はまだ…。
▽A
ワールドワイドに活躍する兄達について、世界中を飛び回る日々は、楽しくて、ついついオーバーワーク気味になる。
その度にオッパやナムオッパ、ホビオッパまでもが、私にストップをかけに来る。
心配して貰うのは申し訳ないけど、素直に嬉しい。
久々に帰韓した。
空港ビルから見える大きな電光広告には、13人のナムジャアイドルが映し出されていた。
へぇ、SEVENTEENも頑張ってるんだな。
笑う13人を見て、素直にそう思う。
「よそ見するな。」
そう呟いて、私の被っていたキャスケットのつばを引っ張るオッパ。
「ちょ、オッパ、危ないよ。」
オッパに抗議しても、
「よそ見するAが悪い。」
へらりとオッパは笑って言う。
「もう、我儘だな。」
そう言いながら、オッパと歩く。
道は別れた。
私と彼らは、もう、関係ないのに。
今、会ったとして、ただのいちスタッフのことなんて、あっちも忘れてると思うんだけどね。
…
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ちな(プロフ) - うかさん» コメント&応援ありがとうございます。短編でサクッとのつもりだったのですが、収まりきらないかも…と現在、かなり焦りを感じています。更新、頑張ります! (2022年12月25日 14時) (レス) @page47 id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
うか(プロフ) - いつも展開にドキドキしながら更新を楽しみにしてます!これからも頑張ってください♡ (2022年12月25日 10時) (レス) @page46 id: df1bdfa7f4 (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - 陽さん» はじめまして。コメントありがとうございます。毎日お仕事お疲れ様です。このお話が少しでも癒やし?になっていれば、嬉しいです。頑張ります。 (2022年12月22日 21時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
陽(プロフ) - はじめまして。コメント失礼致します。毎日毎日更新を楽しみに待っています!!仕事終わって更新されてないか通知を見て更新されていたらテンションが上がってしまう位大好きなお話です!!これからも頑張ってください❤︎ (2022年12月22日 20時) (レス) @page29 id: a3b8543b1b (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - fuyu0526さん» はじめまして。コメントありがとうございます。楽しんでいただいているようで嬉しいです。更新、頑張ります! (2022年12月21日 21時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちな | 作成日時:2022年12月19日 19時