35.また間違えた ページ35
▽JEONGHAN
「それで?この熱愛報道はなに?」
厳しい目でシュアを見て言う社長。
その手には、シュアの熱愛報道の乗った雑誌が握られている。
「探偵社の人が、熱愛報道でたら、Aが連絡してくれるって…だから、探偵社の人と食事に行きました。」
俯いてそう答えるシュアに社長は深いため息をついた。
「ジョシュアさ、SEVENTEENやめたいの?」
雑誌をテーブルに投げて社長は聞いた。
「…やめたくないです。」
顔を上げて言うシュア。
「じゃあさ、いつまでも辞めたスタッフのこと気にしてないでさ、ちゃんとSEVENTEENの活動しなよ。彼女のことは忘れな。」
社長の言うことは正論中の正論。
俺達は、"諦めて、忘れるべきだ"って、結論付けようとしていた。
ただ、プライベートで彼女と付き合っていたシュアが納得できるか、と言うと、やっぱり…。
「嫌だ。忘れたくなんてない。」
シュアはぎゅっと拳を握って言った。
…だよな。
シュアの話を聞けば、彼女と何かを話し合ったわけでもなく、突然消えたみたいだし。
そんなんじゃ、納得も、切り替えもできないよな。
たとえ、自分が悪かった、としても…。
俺達には知らないことが二人の間には合ったんだろうし。
「はぁ、代表、コイツメンバーの中で一番厄介な奴なんで…。」
マネヒョンは、シュアの肩を叩いて言う。
シュアをフォローする彼。
マネヒョンは、マネヒョンだった。
Aのことがあったのに、俺達の面倒をちゃんと見てくれている。
やっぱり、マネヒョンに、相談すべきだったんだ。
俺達はまた、間違えた。
「…ジョシュア、減給ね。セヒョン、後処理、宜しく。」
一つため息をつくと、社長はそう言う。
「はい。」
「まったく。Aに辞められて、こっちだって、手痛い被害出てるっていうに…ほら、さっさと戻りな。」
社長は、ぶつぶつと言いながら手を振った。
「「「「はい、」」」」
俺達は社長室から追い出された。
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ちな(プロフ) - うかさん» コメント&応援ありがとうございます。短編でサクッとのつもりだったのですが、収まりきらないかも…と現在、かなり焦りを感じています。更新、頑張ります! (2022年12月25日 14時) (レス) @page47 id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
うか(プロフ) - いつも展開にドキドキしながら更新を楽しみにしてます!これからも頑張ってください♡ (2022年12月25日 10時) (レス) @page46 id: df1bdfa7f4 (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - 陽さん» はじめまして。コメントありがとうございます。毎日お仕事お疲れ様です。このお話が少しでも癒やし?になっていれば、嬉しいです。頑張ります。 (2022年12月22日 21時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
陽(プロフ) - はじめまして。コメント失礼致します。毎日毎日更新を楽しみに待っています!!仕事終わって更新されてないか通知を見て更新されていたらテンションが上がってしまう位大好きなお話です!!これからも頑張ってください❤︎ (2022年12月22日 20時) (レス) @page29 id: a3b8543b1b (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - fuyu0526さん» はじめまして。コメントありがとうございます。楽しんでいただいているようで嬉しいです。更新、頑張ります! (2022年12月21日 21時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちな | 作成日時:2022年12月19日 19時