だから、言ったじゃん

31.楽しい一日 ページ31

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今日はいつもよりスムーズに収録が終わったらしい。
いつも、ゆるい兄が頑張ったらしい。

いつもゆるいんだ…オッパ…。

「いつもこうなら、良いのにね？」

そう言うジンさんを

「さぁ。A！買い物行くぞ！」

オッパはまるっと無視した。

それから、オッパはある婦人服ブランドで洋服を大人買いしそうになった。
ナムオッパもホビオッパも止めないんだもの。

「Aのサイズの服、全部ください！」

じゃないのよ？オッパ。
あまりの奇行にびっくりだ。

「オッパ、私は一人しかいないので、そんなに着れない。」

と、言ったら、

「じゃあ、欲しい物、全部買ってやる。」

って、オッパは言い出して、ナムオッパも、ホビオッパも、財布からカードを出すからどうしようかと思ったよ。

「自分で買えるよ。」

そう言ったけど、結局、私は財布も出せなかった。
オッパ達ほどじゃないけど、私も稼いでたのにな。

あるお店で、手触りの良いうさぎの抱き枕をオッパは買ってくれた。
それを持っていたら、グクが何故か、

「ウサギですね！」

と嬉しそうに笑った。

「A、可愛いね！」

テヒョンアは、私とウサギを見て言う。

「可愛いのは、ウサギでしょ？」

「違う。ウサギを持ったAが可愛い。ね、ジミナ。」

「うん。Aが可愛い。」

この二人、天然タラシか。

「ほら、A、帰るぞ。」

頭にポンと手を置かれ、オッパが言うので、

「えぇ、もう帰っちゃうの？」

「ヒョン、ご飯食べてこうよ。」

テヒョンアとジミナがそう言って残念そうな顔をしてくれた。

「今日は"オッパのためにAがご飯を作る日"だからな。俺はAの手料理を食べる。じゃあな。」

オッパは、ドヤ顔をしてそう言う。

「うわ、ずるーい」

「ずるーい、ヒョン、いいなぁ。」

「オッパってことは、俺もいいんじゃない？」

「え、俺も？」

「ダメダメ。Aの血の繋がったオッパである俺だけ！」

そう言うオッパに強制的に連行され、騒ぐ皆と別れ、帰宅した。
騒がしいけど、楽しい一日だった。




…

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