21.諦めなよ ページ21
▽Taehyung(V)
ユンギヒョンの妹は優しげな可愛らしい子だった。
いきなり、寮に招集がかかったから、何かと思ったら、ユンギヒョンの妹を僕達に紹介してくれるって話だった。
彼女はAというらしく、今は事情があって、働けないけど、そのうち、ユンギヒョンのサポートに入るって話。
とても話やすくて、すぐに打ち解けた。
ユンギヒョンのコミュニケーション能力は、お母さんのお腹に置き去りで、彼女がヒョンの分まで持って生まれてきたのかな?ってほど、フレンドリーな人だった。
「そう言えばさ。」
ジミナがそう話し出す。
ヒョン達に相談しようかと話していたことだって、僕はすぐわかった。
「友達のSEVENTEENの子たちがさ。」
ジミナがそう言った時、ユンギヒョンは眉を顰め、ナムヒョンとホビヒョンは、気遣う視線をAさんに向けた。
Aさん、もしかして…。
カラットなのかな?
「今、なんかぐちゃぐちゃで雰囲気悪いらしくて…」
「あぁ、俺もミンギュから聞いた。」
ジミナの言葉を受けて、グクも言う。
「男が13人もいればそう言うことあるかもな〜。」
ジニヒョンはそう答える。
僕はこっそりと、
「ねぇ、Aさんは、もしかして、カラット?」
と聞いてみた。
彼女はいたずらっ子っぽい笑顔を浮かべ、
「実は私、ARMYなんです。」
と答えた。
僕達のこそこそ話を聞いていたのか、ユンギヒョンが、
「お前は、SUGAペンだよな?」
と彼女に聞く。
「オッパ、私はオルペンだよ。」
冷静に返す彼女が面白い。
「皆で心にもない事言ってスタッフさん傷つけて、辞めさせちゃったらしい。それからギスギスしてるんだって。」
ジミナの言葉にナムヒョンとホビヒョンがため息をついた。
「皆でってすごいな。13人から責められたら、そのスタッフだって辞めたくなるだろ?」
ジニヒョンは、眉を顰めてそう返している。
「謝って、どうにか戻ってきてほしいって。そう言えば言ってたな。」
グクがそう言うと、ナムヒョンとホビヒョンが厳しい視線でジミナとグクを見た。
「無理じゃない?」
苦笑いしたジニヒョンは言う。
「だって、人の気持ちは見えないもの。心にもないなんて、本当にそうなのか、どう証明するのさ。」
最もなことを言うジニヒョン。
流石、長男。
「その人のことは諦めた方が良いだろうね。」
「代わりはいくらでもいるだろう?」
ホビヒョンとナムヒョンがそう言って、ジミナもグクも僕もそう思った。
…
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ちな(プロフ) - うかさん» コメント&応援ありがとうございます。短編でサクッとのつもりだったのですが、収まりきらないかも…と現在、かなり焦りを感じています。更新、頑張ります! (2022年12月25日 14時) (レス) @page47 id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
うか(プロフ) - いつも展開にドキドキしながら更新を楽しみにしてます!これからも頑張ってください♡ (2022年12月25日 10時) (レス) @page46 id: df1bdfa7f4 (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - 陽さん» はじめまして。コメントありがとうございます。毎日お仕事お疲れ様です。このお話が少しでも癒やし?になっていれば、嬉しいです。頑張ります。 (2022年12月22日 21時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
陽(プロフ) - はじめまして。コメント失礼致します。毎日毎日更新を楽しみに待っています!!仕事終わって更新されてないか通知を見て更新されていたらテンションが上がってしまう位大好きなお話です!!これからも頑張ってください❤︎ (2022年12月22日 20時) (レス) @page29 id: a3b8543b1b (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - fuyu0526さん» はじめまして。コメントありがとうございます。楽しんでいただいているようで嬉しいです。更新、頑張ります! (2022年12月21日 21時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちな | 作成日時:2022年12月19日 19時