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やっと ページ9
あ、あ、俺、やったんだ、やっと、山田に伝わった。俺はきっと最初から間違っていたんだ、あんなことをしなくても最初からこうやってしとけば良かった。
『ありがとうっ、』
「いのちゃんの、いのちゃんのバカぁ〜」
山田はそう言って俺の方に駆け寄り胸元に抱きついて泣いた。俺は優しく包み込むように山田を抱き返した。
「うっ、ひっ、ぅぅ、」
『山田、大好き、誰よりも大好き、愛してる、』
「おれぇもぉ、ぅぁ〜ん、」
しばらく抱きついていると山田の泣き声が治まり始め急に膝から崩れ落ちた。
『や、山田!?!?』
顔を除くと気持ち良さそうに眠って居た。俺も何もかも抜けた気持ちになって山田のことをもう一度強く抱きしめた。
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作者名：まるち | 作成日時：2021年4月26日 13時
