2人の幸せ。【in×ym】 (ページ2)

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裏切りの意味ページ2

伊野尾side

急に山田に呼び出されちゃったからドキッとしちゃったよ…

そうです、私伊野尾慧、山田涼介に片想いしてます。わ～おめでたいおめでたい…って！
俺が山田の事を好きなのを知ってるのは知念と大ちゃん。ちょっとある事に協力して欲しくてその訳を話したんだ。

「ねぇなんでいのちゃんは俺から奪うの？」

『へ？奪う？何を？』

来たｧｧｧｧｧｧ!!これを待っていたんだ！山田！

「とぼけないで！知念とか大ちゃんとずっとベタベタしてるし！俺達が話してる間も甘い声出して名前呼んで奪ってくじゃん！」

おうおう、落ち着け山田、全部俺の作戦だから。無自覚とかじゃねぇから。

『あぁ～、そのこと』

何言ってるか分からない風にとぼけてみた。でも可愛い山田のお顔はとてもお怒りの様子で。

『実はさ、俺好きな人がいて。その人に気づいて貰って欲しくてさ』

とうとう言ってしまった。まぁどうせ山田の事だって気づかないだろうな。

「その好きな人やらは誰か知らないけど、俺には関係ないでしょ？だからもう、俺から奪わないで、」

関係ないって…関係ありまくりですよ。関係、というか張本人ですよ。あなたが。

「じゃ、急にごめん」

あ、待って。俺は小さな山田の背中に向けて言った。

『…関係あるよ』

山田の耳には届いてないかもだけど絶対に山田を振り向かせてみせる！