前提が違う(BTS JIMIN) ページ8
☆Jimin
「でも、JYP退所って…」
「あぁ、自由に活動できるように、RIOの事務所に移っただけ。ちなみにRIOはスマホを壊して、皆と連絡取れなくなってたよ。」
「え、スマホ、壊したの?」
「なんか、連絡来すぎて、壊れたらしいよ。笑っちゃう。」
ふふと、Aは可笑しそうに笑う。
なんだか、可笑しくなって、久しぶりに僕も笑った。
「で?スビナって誰?」
「え、知ってるでしょ?TXTのリーダー」
「あぁ、あの子…って、なんで…?」
「元気ないって心配してたよ。」
「いや、なんで、スビンは、Aの連絡先知ってんの?」
"友達"の僕は知らないのに。
「この間、会ったから?」
首を傾げるAは、スッと一枚の名刺を僕に渡した。
手書きでプライベートの番号がかかれている。
「まぁ、悩みは聞くよ?"友達"だし。」
「その言葉、そっくりそのまま返す。」
名刺をポケットに大事にしまいながら、そう言うと、
Aは、
「そ、元気出たみたいで良かった。」
と笑った。
韓国に、僕に、嫌気が差したのかな?って、ちょっとだけ、思ったけど、Aは変わってなくて、安心した。
僕が考えるよりも、もっとsimpleな話だったんだね。
もっと深刻なのかと思った。
だって、僕達にとって、アイドルをやめるってことは…。
でも、そう言えば、彼女は、僕達と前提が違ったのを思い出す。
「あ、もう、行かなきゃ。またね、ジミナ。」
時計をチラリと見て言うA。
相変わらず、嵐のようだ。
変わらない彼女の後ろ姿を眺めていたら、自然と顔がニヤけた。
…
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作者名:ちな | 作成日時:2022年6月6日 7時