家族 ページ5
☆ALIN
「アリン、オンニ達も、Ciao〜!」
Aがニコリと笑ってそう言った。
「「「Aっ!」」」
彼女に駆け寄り、抱きしめる。
オンニ達も、私ごと、Aを抱きしめた。
「あれ?どーしたの?」
首を傾げるAに。
全然、変わらないAに、嫌われていたわけじゃなかったと、安心して…。
「ヤァー、どうしたの、アリン?なんで泣いてるの?」
私を見たAが慌てている。
「煩いっ。」
「え、オンニ達も、どうしたの?」
変わらないAは、戸惑っている。
オンニ達をちらりとみれば、二人共、涙を浮かべているし。
「Aこそ、どうしたの?」
なんとか、そう言うと、
「え、みんなの連絡先を聞きに来たの。会社のスマホを返しちゃって、連絡先がわからないって言ったら、亜梨沙達に"バカがっ!みんな心配するでしょ?"って言われちゃって…。」
えへへと笑うA。
そう言えば、Aって、こういう子だったわ。
「本当、馬鹿ね。」
Aも、私達も。
一緒に活動した期間、楽しかったじゃない。
私達はチームで家族だったし、これからだって…。
「そう言えば、R.K.COMPANYって、知らないけど…」
ソユンオンニが聞けば、Aは、ジニョンをちらりと見てから、
「RIOが海外で活動するために作った事務所なの。私アイドルやめたら、自由にやらせてもらうつもりで、JYPに迷惑かけられないから。」
と照れたように言うA。
「迷惑なんて、いくらでもかけてくれていいって言ったんだけどね。」
ジニョンは、苦笑いした。
「ここまで、育ててもらったぱーくさんに不義理はできませんって…」
「Aは、これから、どうするの?」
ユノオンニの質問にAは、
「好きなようにやります!先日は、TXTを王子様にする仕事しました!楽しそうなことは、率先してやっていこうかなって…」
ニコニコ笑い答える。
「一緒に歌って!って言ったら、歌ってくれる?」
私が言うと、
「もちろん。」
と彼女は答えてくれた。
悩んだのが馬鹿みたい。
Aは、私達の家族で、マンネだ。
…
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作者名:ちな | 作成日時:2022年6月6日 7時