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オンニ (ITZY YUNA) ページ35

☆YUNA(ITZY)



年下だから、マンネだから、舐められちゃいけないって思っていた。
オンニ達はみんな凄いし。
私が舐められたら、オンニ達も舐められると思って…。

マンネだから、一人でいると、絡まれる。
オンニ達は心配して私を一人にしないように気をつけてくれているけど、たまに一人になることがあって…。
そういう時に限って、絡まれる。
今日もそんな感じ。
売れてないアイドル(女)達に絡まれて、

「大したことないくせに。」

「生意気なのよ。」

「ずっとイェジの後ろに隠れてなっ」

私に攻撃する彼女たち。
憐れにも思える。
此奴らは、自分たちの努力が足りないだけじゃないか。

「煩い、年だけとったババア共。若作りに失敗してるよ。」

思わず、事実を口にすれば、鬼のような形相になる。

「このっ」

「クソガキっ」

うわ、殴られるかも…なんて、思った。

ガンッと、音がして、そちらの方を見れば、元Luv honeyのA先輩がいた。

「うちの妹、イジメんな?」

A先輩が低い声で一言、そう言うと"ひっ"と声をもらして、逃げてくアイドル(女)達。
呆然とA先輩を見つめる。

私を助けてくれた?
それも、うちの妹って…。
先輩は、今は別事務所だけど、JYPと険悪になったわけじゃないとは聞いてた。
先日、挨拶したけど、人気者の彼女にとったら、私なんて、気にかけることもないくらい小さな存在で、助けてくれるなんて…思ってもみなかった。

先輩は水を私に投げると、

「マンネなら、もっと上手く立ち回りな?」

そう言って、行ってしまった。
助けてもらったお礼言えなかった。

でも、先輩、格好良い。
"妹"って、言ってもらっちゃった。
水も、買ってもらっちゃった。

もっと上手く立ち回らなきゃ。
私はマンネだもんね?
ふふ。


「あれ?ユナどうしたのソレ。」

リアオンニに私が持っている水を指摘された。

「オンニに買ってもらった。」

「オンニ?」

「うん。」

「そう、良かったね。」

「うん。」




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作者名:ちな | 作成日時:2022年6月6日 7時

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