渋滞 （ITZY LIA） ページ29
☆Lia(ITZY)
カムバが被ることは多々あるけど、憧れのあの人がいるなんて！
グループは解散しちゃって、事務所も退所しちゃって、もう、こっちの世界には関わらないかもしれないと言われていたし、会えないままかと思っていた。
アリンオンニは事務所の先輩だからデビュー時には、挨拶させてもらった。
今回のカムバはあの人がいるから、オンニの楽屋挨拶はある意味、大渋滞が起こるだろう。
各アイドルグループのマネージャーが挨拶する時間を調整をしているとか、なんとか。
「Aちゃん、いつこっち戻ってたの？」
「え、いつだろ？あっちの仕事が終わってから、だから…」
「Aちゃん、アリンちゃんとの曲、凄かった。」
「聞いてくれたの？ありがとう。」
TWICE先輩に囲まれてる憧れのAさんは、衣装の白シャツにベストを着て、パンツスーツを着ているけど、こんなに女性らしさがあるのに、あの動画の彼女は、男性的なセクシーさがあるから、不思議。
あぁ、Aさんが本当に男性だったら理想の男性なのに、なぁ。
「あ、ITZYじゃん」
アリンオンニが扉のところにいた私達に気づいてくれた。
「ドゥ セッ」
「「「「「ALL in us」」」」」
イェジの掛け声で挨拶すると、Aさんは、テーブルに頬杖をついたまま、ニコリと笑った。
「へぇ、可愛いね。」
ただ、一言。
そう言った彼女に私達は、照れてしまった。
いつも生意気なユナでさえも、借りてきた猫の様におとなしい。
「うちの可愛い後輩だよ。」
なんて、Aさんに言う、アリンオンニ。
ありがとう、オンニ。
「ふふ、ITZY、ファイティン」
Aさんがそう言ってくれた。
もっと話したい！と思ったのに、時間切れで、がっかり。
TWICEのオンニ達と楽屋を出れば、ガヤガヤと廊下は人だかり。
あぁ、やっぱり、Aさんへの挨拶で渋滞してる。
一つの楽屋にこんなに人が集まるなんて…。
改めて、Aさんは人気者だなぁなんて思った。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年6月6日 7時
