指導（TXT SOOBIN） ページ3
☆SOOBIN
「ご依頼ありがとうございま〜す。」
レッスン室に入ってきたのは、ダボダボのパーカーを着て、キャップを被った人。
「うわ、ほんとに来てくれた！」
「久しぶりだねぇ〜！」
喜んだのは、マネヒョンとダンスの先生だった。
僕達は、集められて、その人の前に並ぶ。
新しい先生かな。
なんて、思いながら、ソワソワしていたら、その人は、帽子を取ってニコリと笑った。
「こんにちは。君たちを格好良くするために来ました。坂井Aです。」
ショートの髪はサイドで編み込みされていた。
一世を風靡した、あのLuv honeyのAさんが、立っていた。
「え、」
「ほら、挨拶っ！」
「One! Dream! 안녕하세요, TXT입니다」
僕達が挨拶すると、Aさんは、ニコリと笑い、
「さぁ、君達は、今から世界中の女の子の王子様だ。」
そう告げた。
▽
レッスンは、時に厳しく、でも、基本、Aさんは、褒めて伸ばしてくれる先生だった。
全員が、彼女の指導を受け終わった後、スタッフを集めて、お披露目会。
いつもは、母や姉のような、父や兄のようなスタッフたちは、目を見開いて、絶賛してくれた。
「流石です。ありがとうございます。」
マネヒョンがAさんに言う。
「みんな、元が良いからね？私は大したことしてないです。」
Aさんは、僕達をめちゃくちゃ褒めてくれる。
「あの、一緒にセルカ撮ってくれませんか？」
勇気を出して言ってみる。
「良いよ。」
ニコリと笑った彼女に、アイドル時代とは違う親しみやすさがあった。
前はセルカを一緒になんて言い出せる雰囲気はなかったし。
メンバーに隠れて、こっそり、カトクも交換してもらった。
そんな僕を見ていたメンバーも彼女とTwo Shotでとって、マネヒョンが公式にあげるからと、最後に全員で撮った。
「A、じゃあ行こうか。」
彼女のマネージャーは、うちのマネヒョンと連絡先の交換し終えて、そう言う。
「また宜しくお願いします」
彼女は、律儀に部屋にいた人全員に頭を下げると帰っていった。
Twitter
@txt.Official
A先生、またお願いします。
♯AとTXTの集合写真
♯Aとのレッスン写真
スビンスビンです。宜しくお願いします。
Aリーダー大変だけど一人で抱え込まないで。
相談なら乗るからね。
スビンありがとうございます。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年6月6日 7時
