知っていたのに。 ページ49
☆JM
初めから僕は知っていたのに。
Aがアイドルじゃなくて、裏方がやりたかったこと。
やりたいことを諦めて、アイドルになったこと。
あの日、
「自分で決めたの。でも、何もかも足りない」
そう言ってAは、泣いていたのに。
暫く自分自身の夢を諦める。
アイドルを頑張るって、彼女は言っていたじゃないか。
自分達が当たり前のように全員揃って、更新して、気分が良かったから。
僕は自分のことばかりで、気遣ってあげられなかったから。
だから、解散して、JYPを退所したAの行方も、連絡先もわからなくて。
Aのプライベートの友人がたまにツイートしてくれる写真を探して、無事を確認することしか出来ない。
SEVENTEENのほうも、RIOヒョンと連絡取れないって言ってた。
アリンさん達、元メンバーもそれぞれ、次のステップに行くために今は、表に出てきてないし。
どうすれば、良いんだろう。
どうしたら、良かったのかな。
そんな風に考えていても、毎日こなさなきゃいけない仕事はあって…。
「ジミナ、大丈夫?」
僕を心配したテヒョナが眉を下げて聞いてくる。
「うん、大丈夫だよ。」
そう答えつつ、そう言えば、彼女の涙を見たのは、あの日一回だけだったなぁ。と思う。
対等でいたいって言ってくれて、ちゃんと、友達してくれていたのに…。
つい数ヶ月前までは、同期で同業で、近くにいたのに。
ねぇ、A、お元気ですか?
…
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ちな(プロフ) - クレイさん» 応援ありがとうございます。頑張ります。 (2022年5月27日 19時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
クレイ(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2022年5月27日 16時) (レス) id: a6777d967f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちな | 作成日時:2022年4月18日 10時