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迷子 ページ4





朝、JYP日本事務所へと顔を出したら、何故か事務所内がザワザワしている。

「おはようございま〜す!」

「あ、Aちゃん、大変なの!」

「え?」

「道に迷ってるみたいで…」

「え、誰が?」

「BTS」

「え、何故…?」

聞けば、日本コンサートのために日本に訪れた彼らだったが、サセンに追尾され逃げ回るうちに、道に迷ってしまったようだ。

「…仕方ないなぁ。」

私がそう呟くと、日本でのマネージャーの鈴木さんが、ヘルメットと鍵を私に渡す。

「一応、ここに居るみたい。」

と、手渡された地図をみる。
めっちゃ、裏道入ってんじゃん。

「どこに連れていけばいいの?」

「帝国ホテル。」

「はぁ、了解。送迎してきます。」

「助かるA。連絡しておく!」

仕方ないので、事務所のバイクに跨がる。
久しぶりだから、大丈夫かな。
なんて思いながら、アクセルを吹かす。
ヴォンヴォン鳴るバイク。
うん、大丈夫そう。
お友達をお迎えに行きましょうか。









ジミンside


まさか、日本に来てまでサセンに追いかけ回されるとは思わなかった。
車だって、レンタカーじゃなくて、日本のJYPから借りたものだから、そうそう見つけられないと思っていたのに。

一応、撒いたと思うけど、運転しているマネヒョンも、乗っている僕たちも不安だった。
ナムヒョンやテヒョナ、グク、ジニヒョンが乗ったあっちの車は無事にホテルについたかな。

コンコン

と運転席の窓を叩かれ、少しだけ、窓を開けるマネヒョン。

「アンニョン。迎えに来たよ。」

そう告げられた見知った声に、皆で安堵の息をつく。

「マネさん、ついてきてね。」

そう言った彼女は、車のちょっと先に停めていた中型バイクに跨った。

「助かった。」

ふと、マネヒョンが呟いた。
確かに、Aが来てくれれば、安心だった。
彼女の先導バイクの後に、ついていき、僕たちは無事にホテルへとついたのだった。

ナムヒョン達は無事にホテルについていて、お互いの無事を確かめあって、喜んだ。

Aにお礼を言おうと思ったら、もう居なかった。
仕事があるらしい。
ちゃんとお礼しなきゃね!




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ちな(プロフ) - クレイさん» 応援ありがとうございます。頑張ります。 (2022年5月27日 19時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
クレイ(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2022年5月27日 16時) (レス) id: a6777d967f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちな | 作成日時:2022年4月18日 10時

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