- I was fooled by him.4 -

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大変だったページ15

☆

ドラマ放送後一分で私のカトク、ラインは凄いことになる。

なんなん？

ピコピコなり続けるスマホ。
返信しようと手にとって、

「熱っ、」

熱くなってて、諦める。
別に普通の恋愛ドラマなのに。
オンマ'sも、友達達も、
いちいち、私に感想送ってこなくてもいいのに…

▽

ドラマ放送後、テレビ局を歩いていたら、

「ヤァー！Aっ！」

とジンさんに叫ばれた。

「あ、ジンさん、アンニョン。」

「アンニョン、じゃなくて、今回、アイツはなんなの？凛が可哀想じゃないかっ」

あ、ここにも、連ドラ視聴者が…。
なんかよくわからないけど、熱く語られる。
そんな熱く語らなくても…ドラマだし。

「ねぇ、A、あの、千葉雄大って何なの？」

ジミナが来て、助かったと思ったら、そんなことを言われた。

「なんなの？とは？」

「つ、付き合ってるんですか？」

グクが凄い勢いで聞いてくる。

「雄ちゃんとは仲良しだけど、付き合うとかないよ。あれはドラマだよ。」

そう言うんだけど、

「な、仲良しなんだ。」

何故かショックを受けてるヴィ君たち。
なんかもう、この人達、よくわからないんですけど…

▽

別の日、またテレビ局を歩いていたら、

「あ、Aっ！」

「あ〜、ジフナ。」

「どうしてくれるの？うちのメンバー鬱々してんだけど。」

ジフナに言われて首を傾げる。

「何の話？」

「ドラマだよ。なんで、凛があんなことになってるの？」

ジョンハンくんが話に入ってきた。

いや、ここにも視聴者がいた。

「えぇ〜。いや、アレ、ドラマだし。」

「ねぇ、あんなヤツやめて、僕にしなよ」

なんかジョシュアくん目がマジなんだけど…。
ここにも視聴者がっ！？

「ちょ、シュアヒョン、何やってんですかー！」

「ヤァー！」

セブチ、人数多いから、カオス。
こそーっと気づかれないように抜け出した。

▽

はっ、と目が覚める。

あの時は大変だった。

今も夢に見るの。最悪な目覚め。

暫く連ドラの仕事はしないぞ！と固く誓った。

…