え、あ、無理 4【JM】 (ページ10)

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パーティの違い　JM ページ10

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パーティには慣れてきた。

最近は、A関係のパーティではなく、自分、所謂、新興実業家関係のパーティが多い。
最初は、シオニヒョンやミンジュンさんと参加していたが、女性に絡まれるのも面倒だから…と時間がある時は、Aが一緒に来てくれることになった。

僕の参加するパーティは、新規事業を起こした人が集まるものだから、クォンの名前は知っていても、クォン=Aが成り立つ人は多くないし、クォン=Aがわかる人はそれに触れない。
頭の良い方達だし、何がクォンの逆鱗になるかわからないからね。
僕に対しては、真摯に向き合ってくれる人ばかり。

僕の方のパーティに参加している時のAは、常に笑顔を浮かべて、僕達の話を聞いている。
Aの方のパーティに出ている時の、なんて言うか、クォンの跡取り的な威圧感は全くださない。
ただの、可愛らしい女性って感じ？
そう言う使い分け？ができるのが、やっぱり凄いよね。

「ジミナ」

そう名前を呼ばれて、彼女を見ると、
スッと僕が持つグラスを変えられた。
周りに気づかれないようにグラスを変えれるのって凄いよね。

このパーティのようなパーティは、上流階級のスマートなパーティじゃないから、参加者が、泥酔する事も多く、また飲みすぎることも、多々ある。

Aは、多分僕が飲める量を把握していて、次の日に影響が出ない程度に、調整してくれていた。

僕が飲みすぎないように気を使ってくれるところ、本当に完璧だよね。

それぞれ妻や婚約者がいる人は、その人を連れているこんなパーティでは、連れている人に関して何も言わないのがルールなんだけど、たまに、たまーに、そのルールを破るアホが居るんだよね。

「パクさんがエスコートしている方はどちらの方ですか？」

そう、こうやって。
普通、パートナーに対してちょっかいかけるなんて、あり得ないけど。
この男は、自分が連れているパートナーに興味がないのか、他の人より、パートナーとの距離が遠い。
パートナーの女は色んな男に話しかけている。
他の人と、なんだかちょっと違うな。
そう思っていた。
夜会と間違えているような場違いのドレス。
当然露出が多い。化粧も濃いし、香水も臭くて…。
自然と怪訝な顔になりそうだ。

とりあえず、にこやかに笑顔を浮かべながら、Aの肩に手を回す。

「僕の最愛の婚約者ですが、なにか？」

そう言えば、大抵の人は黙る。

…