会食2 JM ページ6
JM
「話はそれだけでしょうか?」
ミンジュンさんが冷静にそう言った。
「「は?」」
ムン親子は驚いた顔をして、ミンジュンさんを見る。
「そのお話はお断りします。パク様には婚約者がおられます。」
ミンジュンさんが冷めた目をムン親子に向けて言う。
「あなたの娘との縁談も共同事業の話もお断りです。」
僕はそう言うと席を立つ。
ミンジュンさんも立ち上がった。
「待ちなさい、お前は誰に向かってそんな無礼な振る舞いをしているんだ!お前のような若造なんて、ムン・リアの名の下、潰せるんだぞっ」
顔を真っ赤にして叫ぶギオグ。
「やれるものなら、どうぞ」
ふんっと鼻で笑って僕が言うと、
ミンジュンさんが吹き出した。
「なんて無礼なやつ。一般人のくせにっ」
ギオグの怒声が響き渡る。
「ジミン様っ」
ガタガタと椅子を鳴らして、チェオンが立ち上がる。
「私はあなたを愛しています。考え直してください。」
チェオンが叫ぶ。
「チェオン、こんな無礼な一般人なんてやめろっ」
ギオグの怒声。
「僕は婚約者を愛してます。貴女を愛することはない。」
それだけ言って、僕とミンジュンさんは、個室を出た。
「貴様っ絶対潰すっ!」
「いや、嫌よ。」
個室では泣き叫ぶ声が聞こえたが僕には関係ない。
「ジミン様、災難でしたね。」
苦笑いするミンジュンさんに頷いた。
早く家に帰りたい。
Aに会いたい。
…
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作者名:ちな | 作成日時:2021年10月8日 18時