会食 JM ページ5
JM
会食に指定された高級レストランへ行くと個室へ通された。
「おぉ、君がパク・ジミンだね。」
恰幅の良い男性にそう言われた。
彼の隣には娘だろうか、濃い化粧を施したケバい、そしてちょっと下品な女が立っていた。
彼女が"ムン・リア"なのだろうか。
"違います"
小さくミンジュンさんが呟いた。
では、この人達は誰なんだ?
「ムン・リアさんはどちらに?」
ミンジュンさんが愛想笑いをしつつ、聞いた。
「あぁ、リアは来ないよ。今回の事業は、私が持ちかけたものだ。とりあえず、食事をしながら、話そうか。」
男性はそう言うと、椅子に座る。
仕方なく、僕達も向かいの席に腰を下ろした。
「書類では、責任者は、リア様だと…」
僕がそう言うと、男性は大きくため息をついた。
「君のような、新参者の、青年実業家が、そうやすやすとリアに会えるわけが無いだろう?私はリアの遠戚に当たるムン・ギオグだ。こっちは、私の娘、チェオン。」
男ーギオグがそう言うと、ケバい女はニコリと笑った。
「共同事業よりも良い話を君に持ってきた。君は私の娘と婚約しなさい。」
「は?」
話が良くわからない。
なぜ僕がこの人の娘と婚約しなければならないんだ。
「私の娘はこの通り、とても可愛いし、娘と結婚すれば、君はムン・リアと遠戚になれる。良いことだらけだ。」
「は?」
「実はこの可愛いチェオンが君に一目惚れしたらしくてな。光栄だろう?」
「ジミン様、私とお付き合いをしてください。」
この人達は何なんだろう。
「君の事業は成功しているし、チェオンに贅沢な暮らしをさせてやれるだろう?君も、リアの遠戚になれば、箔がつく。君のような一般人に目をかけてやるんだ。断りはしないだろう?」
机の下で拳を握りしめた。
…
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作者名:ちな | 作成日時:2021年10月8日 18時