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会議 ページ2






重厚な家具に囲まれた円卓会議室。



「青年実業家パク・ジミンと、お嬢の婚約者パク・ジミンが同一人物だと、理解していない輩が出てきてる。」

一人の幹部の言葉に、集まった他の幹部は苦笑い。

「すべてを未然に排除するのは、無理だろう?」

ドソンの言葉で、みんなの視線はシオンへ向いた。

「排除はある程度で大丈夫。ジミナは馬鹿じゃない。誰がバックについていると思ってるの?」

頬杖をついて言うシオン。

「じゃあ、それで。」

片手を上げて、ドソンは次の議題へと話を進めた。

「テヒョン様とジョングク様以外のKnightsが面倒なことになってるね〜。」

ソユがそう言うと、皆が、視線を彷徨わせた。

「お嬢は、サランに"手を出すな"って言われてたよ。」

欠伸をして言うシオン。

「"静観"で。」

一言、ドソンは告げる。

「では、次…」

会議は、特に問題なく、続けられた。

すべてが終わった後、なにか言いたげにシオンを見るドソン。
シオンはため息を、一つついて立ち上がると、

「ヒョン、サランはAに言ったんだよ。」

そう、呟いて会議室を出ていった。

「…シオナ。」

額に手を置いて、言うドソンにソユはケラケラ笑う。

「シオナは、全部、お見通しだよ。まぁ、"リュウ"だしね。ヒョンが個人的にKnightsに手を貸すのは、駄目だとは言われてないって。良かったね。」

ソユはそう言って、立ち上がり、ヒラヒラと手を振って部屋を出ていった。
Aの幹部たちは続々と部屋を出ていく。

「ハヌル」

ドソンは、ハヌルに声をかけるが、

「"個人的に"なら、オッパが立ち回るべきよ。面倒事は嫌いなの。頑張って。」

ハヌルは、そう言うと部屋を出て行った。
部屋にはドソン一人だけが残った。

「個人的に…か。」

ドソンは、ため息を付きつつ、呟いた。

彼奴等が、少し可哀想だと思ってしまうのは、付き合いが長いからか、はたまた、自分を"ヒョン"と慕うからか。
まぁ、手を貸さないのか?と聞かれれば、貸してしまうんだろうな。

自分以外のAの幹部は自分に協力はしてくれないだろう。
確かに自分は先程"静観"と結論を出したのだし。

少しなら良いかな。

ソユやシオンが出してきたKnightsに関する資料を持ち、ドソンも会議室を出た。






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作品ジャンル:恋愛
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作者名:ちな | 作成日時:2021年10月8日 18時

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