今はとりあえず ページ8
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意外と、きちんと考えられるのかな？
意外と、賢いのかな？
僕は別に抱き合う二人を絶対別れさせたい！ってわけじゃない。
ただ、僕は馬鹿が嫌いなだけで…。
まぁ、"飾り"なら馬鹿でも良いかもしれないけど、馬鹿は邪魔しかしないから。
テヒョナの妹みたいに。
二人を見ていたら、とても愉快な気持ちになった。
「く、あはは」
君達、何なの？
一晩離れてただけじゃないか。
そんな生き別れになった恋人？みたいな、感動の再会みたいになってるけどさ、たった、一晩だよ？
しかも、隣の部屋。すぐ行ける距離。
Aもさ、なんでそんなんになっちゃうわけ？
仕事ではシビアな判断もする癖に変なの。
二人を見てたら、笑いが止まらなくなっちゃった。
「シ、シオニ？」
笑いが止まらない僕を不思議そうに見る二人。
あぁ、ホントもう、君達には負けたよ。
笑いを収めて、二人を見る。
「あ〜、久し振りに笑ったぁ。」
僕がそう言うと、Aが首を傾げていた。隣りにいる彼も"わからない"って顔をしている。
なんなんだろうね、この子たち。
ドソニヒョンが二人を応援？する気持ちがわかる…こんな気持ちなのかな？
「さて、君がパク・ジミンかな？
僕はリュウ・シオン。Aの忠実なる下僕さ。」
「え？しもべ？」
「うん、僕はAの忠実なる部下。幼少期から決められている事だよ。Aは、僕の唯一の主だ。」
「ん？ん〜？」
ジミン氏はよく分からないらしい。
首を傾げている。
「僕にとってAは仕えるべき人で、僕にとってAは女の子じゃないんだ。」
そう言うとなんとなくわかったみたいだね。
「僕は、パク・ジミン。Aは、僕のモノだよ。」
自信満々に言う彼はAをギュッと抱きしめた。
ふふ、その昂然たる口ぶりは嫌いじゃないかな。
「宜しくね。気軽にシオニヒョンと呼んでくれたまえ。」
「え、年上？」
「うん、そうだよ。」
「宜しくお願いします。」
「シオニ、何故？」
「いや、よく考えたら、僕をヒョンと呼んでくれるドンセンが居なかったから。あはは」
と、笑うと二人も笑った。
今は、素直に二人を応援しようじゃないか。
今は、ね？
僕にとって、大事なのはAだけだからね。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2021年9月18日 13時
