え、あ、無理 3【JM】 (ページ47)

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ジミナも狙われるページ47

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「A様、婚約されたと聞きました。こちらが？」

「えぇ、婚約者です。」

「パク・ジミンです。」

「いやはや、好青年ですね。」

声を掛けてきたおじ様に返事をしながら答えると、ジミナが名乗る。
今日、何回も繰り返していることだけど、なんだか、恥ずかしいな。

「あっ」

おじ様と話していたら、そんな声がして、ドレスを着た女がジミナの方へ倒れてきた。
普通なら、彼女を抱きかかえて支えるだろう所、ジミナは私の腰に手を回し、サッと彼女を避けた。

彼女は、うつ伏せで、地面に倒れ込んだ。

「は？」

おじ様は目の前にうつ伏せで倒れる女に眉根を寄せた。
ドレスを着た女性がうつ伏せで地面に倒れるなんてあり得ないこと。
無様だし、無礼だし、はしたない。

「「…」」

ジミナは私にくっついていた。

「うっ、酷いですぅ」

うつ伏せで倒れていた女は地面に座り込み、言った。

「無礼なヤツだな。お前は誰だ？」

おじ様が、低い声を出した。
彼女に見えない位置で、私達に"ここは任せておけ"と合図をするおじ様に私達は軽く会釈して、その場を離れた。

「…吃驚した。」

歩きながら、小さく呟くジミナに苦笑する。
たまに、たまに居るのだ。ああ言う人。
倒れるところを助けてもらって、会話を始める…なんて言うか、かなりの強硬手段。

「ジミナ、狙われてたね。」

彼の腕に自分の腕を絡ませて言うと、

「全く嬉しくないね。」

とジミナはため息をついた。

「A以外の女性には触れられたくない。」

彼の言葉に笑いながら、あんなに綺麗に避けるなんて、シオニみたいだと思う。
ソクジニオッパやナムジュニオッパ、ホソクオッパあたりなら、あの女性に手を貸してしまうだろうに…。

「今日、"気をつけて"と、シオニヒョンに言われたんだよ。」

ジミナはそう言いながら、髪をかきあげた。
行動がシオニに少し似てきたなぁ。
なんて、思いつつ、

「挨拶も終わったし、帰ろうか。」

と声を掛けると、ジミナは嬉しそうに笑って頷いた。
パーティは、私もあまり得意じゃないし、挨拶周りも終わったし。
今日は、ジミナと私が一緒にいることを周りに認識させると言う目的も達成したし。
私達は、パーティ会場をあとにした。

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