え、あ、無理 3【JM】 (ページ40)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:88,712 hit

オンニと私ページ40

ー

私の本日の出勤先に来たサランオンニ。
誘拐？されたこともあって、私は普段色んな所を回っていて、一箇所にいないから、多分ドソンに聞いてきたんだろう。
最近はジミナも私と一緒に色々回るから、はじめはジミナを見に来たのかと思った。

「Aが婚約発表をしたから、今まで沈黙していた奴らが動き出した。」

応接室のソファに座ったオンニはそう一言言って、ため息をついた。

「あ、そう言えば、そうだったね。」

オンニに言われて、改めて、"やってしまった"と思う。
私の隣に座るジミナは首を傾げた。

「とりあえず、テヒョナは私が手を回したので、問題はないが…」

足を組んでそう言うオンニ。

あ、オンニが手を回してくれたんだ。

「ありがとう。オンニ。」

私がそう言うと、オンニはチラリとジミナに視線を向けた。
ジミナは何の話をしているのかわからないと言った顔をしている。

「A、パクくんに説明してあげなさい。」

オンニはそう言うと、コーヒーを飲んだ。

「あ、はい。えっと、ソクジニオッパ、ナムジュニオッパ、ユンギオッパ、ホソクオッパ、テテ、グク、シオニと私は幼少期から仲が良かったのは知ってるよね？」

「うん。」

「私のクォン家って、その中で家格が一番高いの。オンニのリュウ本家は、クォンと同等。私と彼らが仲が良いのは、皆の常識で、彼らの中から、私の夫になる人が出るって、思われてたの。」

「え、」

ジミナは私の説明にちょっと顔が引きつる。

「まぁ、それは、外から見た常識だ。私やシオンは、クォンの祖母さんの"孫には恋愛結婚を"って、希望を知ってるし、ソクジン達は、Aを利用してたところがあるからな。」

オンニの補足に、ジミナは

「利用？ですか…」

と呟く。

「私達には政略結婚も、まだあるんだ。家の関係でソクジン達は婚約者を自由に選べないことも、ままある。結婚観なんて人それぞれだ。だから、"Aと結婚するかもしれない"と周囲に思わせて、面倒事から、逃げていた。」

オンニの的確な話に、ジミナは"なるほど"と呟いた。

…