え、あ、無理 3【JM】 (ページ10)

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シオンと僕2　JK ページ10

JK

暗めの茶髪に、グラサンをして、颯爽と運転する彼に見惚れていた。

エントランスに出ると、後部座席の扉をタイミング良く開け、ヌナの手を取り、エスコートするシオンさん。
当たり前のように彼の手を掴むヌナに、ちょっとだけ、嫉妬した。
次に乗り込むヒョンも、シオンさんの手を掴んで、エスコートを頼んでいる。

「ヘヘ、宜しくお願いします。」

「はは、テヒョナは、自分で乗れるじゃん？」

そんな事を言いながらもしっかりヒョンをエスコートするシオンさん。
ヒョンが車に乗り込むと、ちらりと俺を見て、手を出してくれる。
その手を取ろうとしたら、

「シオニ、グクは助手席！」

ヒョンが車の中からそう言って、扉を締めてしまった。
シオンさんと二人、ヒョンの行動にちょっと驚いて、顔を見合わせた。

「助手席で良い?」

「はい。」

さっと、助手席の扉を開いて、エスコートしてくれた彼にドキドキした。
やっぱ、超かっこいい。

そして、俺は運転するシオンさんの隣の席を見事ゲットして、モーニングを提供しているホテルまで、ずっと彼に見惚れていた。
だって、シオンさんはカッコ良すぎるんだ。
いつか、シオニヒョンって呼びたいけど、なかなかタイミングが掴めなくて…。
俺が席を立った時、三人が、

「僕ずっと見られてるんだけど、何か変かな？」

「ん〜、いつものことじゃない？」

「シオニ、カッコイイとか思ってんだよ、きっと。」

「ま、さ、か。そんな事を思うわけ無いじゃん。」

「そうかなぁ？」

なんて会話してるのなんて知らなかった。

シオンさんは、暫く、韓国に居るらしい。
タイミング合えば、また食事に行けるかな？
仲良くなれるかな？

…