15.諦念 ページ15
15.
なにかつながりが欲しいと思ってしまうのは、私の我が儘なのかもしれない。
きっと、彼にとって私は幼馴染と言えどその他大勢でしかない。
なんの因果か、同じ世界に足を踏み入れてしまったけれど。
今は少しだけ、心が落ち着かなくてもそのうち、アイドル頑張ってるなぁと思える日が来るはず。
「Aオンニ、今回のビジュ、最高です！」
「これ、欲しい〜」
「え、１人１枚？３枚は欲しいよぉ。」
騒がしいメンバーに囲まれて、１人じゃないのはありがたいかもしれない。
１人だとどうしたって、彼のことを考えてしまうから。
「私、ツゥイのが欲しいなぁ。」
皆を見ていて、ふと呟けば、
「オンニ、はい、どうぞ。」
ツゥイが自分のトレカを私に渡してくれた。
「ありがとう。」
可愛い可愛いツゥイ。
彼女のよう、だったら、私もジスに意識してもらえたかな？
「A、」
ぎゅっと後ろからナヨンに抱きしめられた。
「ナヨン、なぁに？」
「コレ、終わったら話し合おう？」
「え？」
「私達、親友でしょ？」
「うん。」
「なら、話し合おう、ね？」
何を？と聞きたかったけれど、ナヨンは何を話し合うのかは言ってくれないみたい。
「うん？」
だから、とりあえず、そう返事をした。
▽
今日のお仕事が終わってから、自室でナヨンは私の前に座っている。
「ナヨ？」
そう声をかければ、ナヨンは俯いていた顔を上げ、私をじっと見た。
「私達はアイドルだけれど、１人の人間だわ。」
「うん、そうだね。」
「本気で人を好きになっても良いはずよ。」
「うん、え？ナヨン好きな人できたの？」
「私じゃなくて、A。ずっと様子がおかしかったでしょう？」
「え？」
「Aをこっそり見たら、SEVENTEENのジョシュアを気にしていたから…Aは彼に恋しちゃったんでしょ！？」
ナヨンの指摘に驚いて、固まる私。
「私は親友としてAを応援するから。まずは出会いよね？ハンカチとか落としてみる？彼は紳士だから拾ってくれたりとか…」
「ナヨン、ジスと私は幼馴染だよ。」
「え…は？幼馴染！？」
「うん。」
「え、どういう事？」
ナヨンは本気で私のことを心配してくれていた。
私は
彼と昔からずっと一緒に居たこと。
彼はアイドルになるために私から離れたこと。
彼は私のことを幼馴染以上には思ってないこと。
私は、彼のことを…。
…
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ちな(プロフ) - 璃央さん» 嬉しいコメントありがとうございます。"湧き出ろ私の想像力！"（笑）と日々呪文を唱えながら書いてますが、如何せん気分にムラが出てきてしまう悲しい凡人ですので、過度な期待は要注意です（笑）。いつの間にか増えている？なんてことがあるかもしれません。 (3月10日 20時) (
レス) id: b08d3e60ad (このIDを非表示/違反報告)
璃央(プロフ) - そうだったのですねTT本当ですか…！！何度も読み返してしまうくらい好きなので嬉しいばかりです！！もしお時間ができた際にはTWICEメンバーでこのお話と同じような設定や周りからの愛され具合でセブチの別メンバーとのお話も拝見してみたいですTT (3月8日 23時) (レス) id: 8bbcfff603 (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - 璃央さん» コメントありがとうございます。私生活がちょっと多忙でして、毎日更新できず、一気に更新しました。喜んでいただけて良かったです♪短編のつもりで書き始めたこのお話も〆方が決まらず、結局、ぼちぼちと続くかもしれません^^; (3月8日 20時) (レス) id: b08d3e60ad (このIDを非表示/違反報告)
璃央(プロフ) - たくさん更新していただきありがとうございます！ずっと更新してくださるのを待っておりました！TWICEとしてセブチのジョシュアと恋するお話がなかなか無く、このような文才溢れる小説を見れることをとても嬉しく思いますTT一生続いてほしいくらいです！ (3月7日 22時) (レス) @page48 id: 8bbcfff603 (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - 花さん» コメントありがとうございます。お話に入れられるよう、頑張ります。 (2月11日 11時) (レス) @page26 id: b08d3e60ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな
| 作成日時：2024年1月27日 23時
