夜の公園 ページ10
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なに？どうしたの？この人…
目の前のベンチに項垂れた怪しい人。
帽子を、深くかぶり、マスクをした線の細い？男かな？が居る。
周りに、誰もいない夜の公園。
僕は"GHOST"にでも出会っているんだろうか？
まぁ、GHOSTなら、帽子はともかく、マスクはしないか。
よく見れば、話したことないけど、見たことある顔のこの人は、多分…。
「…うっ」
項垂れた男は苦しげに声を出す。
見なかったことにすべきか。
でも、なぁ。
「Are you feeling okay？〔具合悪いの？〕」
そう、彼に声をかけた。
「…ん？」
彼は額に手を当てている。
僕は持っていたまだ未開封の水を彼に渡す。
「まだ開けてないから、どうぞ。」
「…悪い、ありがとう」
僕から水を受け取り、その水を飲んだ彼。
「貴方、具合悪いの？大丈夫？」
「いや、呑みすぎただけ。」
彼はそう言うと、苦笑いした。
「そっか、程々にしないとね。ここは夜は人が居なくて危ないから、早めに帰ったほうが良いよ。」
僕がそう言うと、彼は頷いた。
まだ、辛そうな彼の肩に手を置いて、
「迎え、呼んであげるから、少し寝たら？」
「え、あぁ。」
そう呟くと彼は目を閉じた。
その彼の顔を見て、ため息をつく。
彼は本当に寝たらしい。
「危機感ないねぇ。」
小さく呟いて、僕はスマホを取り出した。
「ねぇ、ホソクんとこの、"Sugar"〔砂糖〕、酔いつぶれてるんだけど。」
ホソクに電話した。
あちらは戸惑っていたが、証拠として写真を送り、現在位置を告げる。
慌てて、迎えに行くって言うから、来るまで、待ってることにした。
放置してもいいけど、誘拐されたら、後味悪いし。
それから30分くらい。
「あ〜、悪い。」
慌ててやってきたホソクは衣服が乱れていた。
本当に慌てたんだね。
「ちゃんと連れ帰ってね。」
僕はホソクにそう言いきかせて、そこを後にした。
僕達の寮はここから近いから、本当なら寮に連れ帰って、介抱とか？できたけど、僕はそこまでお人好しじゃないからね。
…
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ちな(プロフ) - あさん» 誤字指摘ありがとうございます。お恥ずかしい限りです。訂正しました。 (2022年3月12日 21時) (
レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
あ - ジュノって誰ですか笑笑 (2022年3月12日 20時) (レス) @page9 id: bc036b23c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年3月10日 15時
