裏話2 ページ49
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「ふーん。ねぇ、A。ファンで居たいんだってさ。」
イアンはチラリと僕を見て言った。
「へぇ。有り難いねぇ。」
今まで黙って彼らの会話を聞いていたけど、ここからは会話に入っていいようだ。
だから、前髪をかきあげて、リアを見た。
「え、は？A…さん？」
彼女は僕の姿を確認すると驚いて、目を見開く。
「リア、君って、Aのファンだったよね？」
いたずらが成功した子供のようにイアンは笑う。
「えぇ。って、本物ですか？あ、いつも応援しています！」
律儀なリアが微笑ましい。
「ありがとう。リア。」
なので、笑ってそう言えば、
「うわ、感動だ。Aさんに名前呼んでもらっちゃった。」
両手を合わせて嬉しそうに言うリア。
「リアは、BTS、辞めてよかったの？」
聞きたかったことを聞くと、
「えぇ、まぁ。信用できないって言われましたし。長年一緒にやってきた私を切るんです。こちらも信用できませんし。」
そう彼女は言った。
確かにねぇ。
あの事務所、大丈夫なのかな？
「そっか。アイドルの専属やめても、君なら大丈夫そうだね。」
そう言えば、イアンが、
「元々、リアはアパレル系を志望してたしね。僕のためにアイドルのメイクしてたみたいなもんだし。」
と話してくれた。
まぁ、師匠と弟子だったら、そういうこともあるのかな？
「はい。師匠のため、でしたから。"ROSE FOREST"のお仕事紹介してもらえるなら、長年の夢が叶います。」
「リア、頑張ってね。」
「はいっ。あの、握手してもらってもいいですか？」
「良いよ。」
おずおずと手を差し出す彼女の手をしっかりと握った。
「ありがとうございます。では、師匠。私、新天地でがんばります。」
「うん、また何かあれば連絡頂戴ね。」
「はい。では。Aさん、応援してます。」
そう言ってリアは店を出ていった。
「どうあの子？」
「いい子だね。新天地でもきっと頑張れるよ。サラに言っとく。」
「うん、宜しくね。」
BTSは、長年のスタッフを切っちゃって、大丈夫かなって思うけど…。
あの人達、危機感ないしね。
うちの子に被害でないようにしないと。
…
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ちな(プロフ) - あさん» 誤字指摘ありがとうございます。お恥ずかしい限りです。訂正しました。 (2022年3月12日 21時) (
レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
あ - ジュノって誰ですか笑笑 (2022年3月12日 20時) (レス) @page9 id: bc036b23c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年3月10日 15時
