いつか ページ43
▼WONWOO
たまにあるチョルヒョンからの指示。
"今日は、マネヒョンが持っている物以外口にするな"
その指示は、俺達の中では破ってはいけない約束。
パフォーマンスの後は喉が渇く。
指示がなけば、普通に控室に置いてある水に手が伸びていた。
「マネヒョン、みんなに配って。」
Aがそう言って、マネヒョンは一つ一つ、蓋が開いていないのをチェックしながらメンバーに水を渡す。
いつもより、念入りにチェックしてるなと思いながら、俺も水を受け取った。
後は帰るだけだし、みんな着替えたり、のんびりと過ごしている。
暫くして、バタバタと控室の外で慌ただしくスタッフが走っていた。
そんな中、Aは、ひょいひょいと、机に置かれていた水をメンバーが手にしないように、床の隅に置いていた。
いつもはしないその動作に、なにかあるのか？と首を傾げた。
「さて、帰るぞ。」
控室の外の騒がしさが静かになった頃、マネヒョンがそう声をかけた。
みんなそれぞれ立ち上がった。
いつも最後尾を歩くAがマネヒョンより前を歩き出す。
そう言う時は自然とシュアヒョンがAの隣にいく。
「A」
「…シュアヒョン。」
Aの腕をシュアヒョンが掴み、彼の足を止める。
「ここは、マネヒョンに任せなきゃ」
シュアヒョンの言葉にAは肩を竦めた。
「ヒョンがそう言うなら。」
呟く彼は納得していないようだけど、
その間にマネヒョンが、スタッフを連れて先頭を歩く。
マネヒョン達が先に行ったのを確認してから、シュアヒョンはAと歩き出す。
俺達では、Aを止められないから。
Aを止められるシュアヒョンに軽く嫉妬した。
いつか、俺達だって、Aを止めてやる。
…
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ちな(プロフ) - あさん» 誤字指摘ありがとうございます。お恥ずかしい限りです。訂正しました。 (2022年3月12日 21時) (
レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
あ - ジュノって誰ですか笑笑 (2022年3月12日 20時) (レス) @page9 id: bc036b23c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年3月10日 15時
