Drive ページ33
▼JEONGHAN
「ハニヒョン。お迎えに来たよ。」
まったくね、この子は自分より、仲間を優先するのをやめてほしいよ。
本当にね。
そう、思いながらも、Aに笑顔を向けてしまうのは、彼が自分を迎えに来たことが、やっぱり、嬉しかったからだろう。
「A、何事？」
いつも個人の仕事をした後は、それなりに疲れる。
まぁ、いつもは、人数多くて、ガチャガチャしているが。
でも、仲間がいるのと、いないのでは、疲労度が違うのだ。
「"気まぐれ"だよ。ヒョン。」
ニヤリと笑うAは、そう言うけど、多分、今回個人の仕事で俺が疲れているのに気づいているんだ。
Aのプライベートの車の後部座席に座らされ、彼は運転席に座る。
カップホルダーには、俺のために飲み物が用意されている徹底ぶり。
本当にこの子は…。
「ドライブしたくて、丁度よい距離にヒョンが居たんだよ。」
俺に気を使わせないように言うA。
「ヒョン、寝てていいからね？」
そう言うとAは、俺が話さなくて良いように音楽をかけた。
彼の運転は、急ブレーキもなく、穏やかで、安全運転で眠くなるんだよね。
「A、ありがと…」
彼に聞こえているかわからないが、俺はそう呟いて、疲れを取るべく、瞳を閉じた。
寮に帰れば、また煩い弟たちがいる。
いつから、あの騒がしい中にいることが当たり前になったのかな。
▽
▽
▽
「He looks tired.〔彼は疲れていたよ。〕」
「Oh well.〔しょうがないよ。〕
I hope he gets rid of his tiredness.
〔彼の疲れが取れるといいな。〕」
ん？英語？
「…A？」
目を開けると、車は丁度寮の地下駐車場に停車していた。
「ヒョン、起きた？着いたよ。」
「起こしてくれればいいのに…」
「ん？今起こした。」
「そうじゃなくて。」
「とりあえず、行こう？」
「…そうだね。」
Aは、誰かと電話していたみたいで、俺が名前を呟けば、さり気なく電話を切った。
ホント、できた弟だよ。
…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 344人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちな(プロフ) - あさん» 誤字指摘ありがとうございます。お恥ずかしい限りです。訂正しました。 (2022年3月12日 21時) (
レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
あ - ジュノって誰ですか笑笑 (2022年3月12日 20時) (レス) @page9 id: bc036b23c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちな
| 作成日時：2022年3月10日 15時
