決意新たに ページ29
▼YEONJUN(TXT)
パフォーマンスの優秀さに、歌の上手さに、憧れていたSEVENTEEN。
特に憧れていたのは、ホシさんやジョンハンさんだった。
Aさん、と名前を挙げないのは、彼は綺麗すぎてちょっと人外じみていて…あれは同じ人間なんだろうか？ってテレビで見るたびに思っていた。
事務所の研修で、テレビ局を訪れたら、たまたま、今日は、SEVENTEENがいたらしく、ディノさんが一人で歩いていた。
これを逃したら、もう、話しかけることなんてないって、最大限の勇気を振り絞り、声をかけたら、ファンだって気づいてくれたのか、話を聞いてもらえた。
夢中になって、SEVENTEENを語っていたら、
「ディノヤ。」
と、聞いたことのある声がして、俺は固まった。
ディノさんの後ろに、Aさんが、立っていたから。
衣装なのか、彼は、髪をオールバックに整え、ブラックスーツにコートを肩に羽織っていた。
凄く格好良い。本当にこの人は生きた人間なんだろうか。
憧れのSEVENTEENに二人も会えた。と感動して、何も言えなくなっていると、
Aさんが首を傾げて、俺を見ていた。
あ、どうしよう。なにか言わなきゃ。
焦れば焦るほど、何も言えなくて。
彼の綺麗な茶色の瞳に焦る自分が映っていた。
ふっと柔らかく微笑んだAさんは、俺に(ここ重要！)、俺に、
「頑張ってね。」
と言ってくれたのだ。
思わず見惚れてしまうほどの笑みだった。
頑張ってって、俺を応援してくれたんだ。
誰だ？彼が人間じゃないなんて言ったのは！
とてもメンバーを大切にするってファンでも有名だけど、そのとおりで、自然な動作で彼は自分のコートをディノさんに着せていた。
あんなに素敵な人を人外だなんて！
俺はなんてことを思っていたんだ！
▽
▽
▽
「ヒョン、嬉しそうだね。どうしたの？」
一緒にテレビ局に来ていたスビナに言われて、俺はニヤニヤしていることに気づいた。
「いや。うん。」
そう答えながらも、スタジオの隅で、先輩達を見つめる。
SEVENTEENは、まだかな。
「ヒョンの好きなSEVENTEENが生で見れるもんね」
スビナはそう言って笑う。
「まぁな。」
さっき、ディノさんとAさんに会ったことはまだ話してないから、な。
いつか、彼らと、同じステージに立ちたい！と決意を新たにしているなんて、今更か。
…
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ちな(プロフ) - あさん» 誤字指摘ありがとうございます。お恥ずかしい限りです。訂正しました。 (2022年3月12日 21時) (
レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
あ - ジュノって誰ですか笑笑 (2022年3月12日 20時) (レス) @page9 id: bc036b23c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年3月10日 15時
