二人の休暇 ページ12
▼JOSHUA
「そういえば、この公園に"sugar"〔砂糖〕が落ちててさ。」
コンビニからの帰り道、通りがかった公園を指差しAが言った。
「sugar？誰か落としたの？」
僕がそう聞くと、Aは、首を傾げ、
「sugarだけど、違ったような気がする。まぁ、いっか。」
と呟いて、僕を見るとニコリと笑う。
「ね、ジョシュア。サラがお揃いのピアス、作ってくれるって言うから、デザイン、一緒に考えよう？何がいい？」
Aは、そう話題を変え、ニコニコしている。
二人の時は、ヒョンって言わないで？って、伝えたら、笑顔で了解してくれたA。
「何がいいかなぁ。」
僕が、そう言うと、Aは、僕の手を引き、
「サンプル？あるから、僕の部屋で考えよう？」
と、早歩きする。
急ぐ気持ちが、歩く速度に現れている彼に笑いが起こる。
「まだ、時間はあるから、急がなくても大丈夫だよ？」
今日はみんな出払って、休みなのは、僕とAだけ。
「あ、そうか。でも、ジョシュアと二人は久しぶりだから、やりたいことは沢山有るんだよ？」
Aの言葉に嬉しくなる。
僕も話したいこと、やりたいことは沢山有る。
結局、早歩きで寮に帰る僕らは、傍から見たら、とても変な人に見えただろう。
一応、アイドルなのにね。
なにやってるんだろ？
▽
▽
▽
「ジョシュア、出来た！」
僕の部屋で、ビーズアクセサリーを作っていたAは、作ったばかりのブレスレットを僕の手首につけた。
「これで僕はいつでもジョシュアと一緒だね？」
Aの可愛い発言は今に始まったことではないけど、コレはこれで破壊力が違う。
「じゃあ、これで、僕もAといつも一緒だね。」
僕が作ったばかりのブレスレットをAにつければ、彼はキラキラした目でそれを見つめた。
昔、よく二人で、お互いの作ったものを交換したなぁなんて、思い出す。
それは、今、他の人が見れば、ガラクタだけども。
「This reminds me of my childhood〔子どもの頃を思い出すね〕」
Aの呟きに、頷く。
お互い目を、合わせて笑えば、昔に戻ったみたい。
いつかは、お互いの道が別れて、
いつかは、隣を歩けないって思っていた。
僕を追いかけてくれたのはA。
いつまでも、隣を歩いていけたら良いなぁなんて。
コレは、今の僕の願い。
…
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ちな(プロフ) - あさん» 誤字指摘ありがとうございます。お恥ずかしい限りです。訂正しました。 (2022年3月12日 21時) (
レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
あ - ジュノって誰ですか笑笑 (2022年3月12日 20時) (レス) @page9 id: bc036b23c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな
| 作成日時：2022年3月10日 15時
