ダンスレッスン2 (TXT) ページ8
スビンside
とりあえず、振付を覚えて、ぎこちないながらみんなで合わせられるようになった時、助手の彼のスマホが鳴った。
「あ、終わった？今？ダンの助手してる。練習室1にいるよ。」
彼はそう告げて電話を切った数分後、練習室のドアを叩く音。
「は〜い。あら？久しぶり〜。」
先生がそう声をあげ、ドアを開けると、BTSのジミン先輩とV先輩、ジョングク先輩が部屋に入ってきた。
「お迎えに来たよ。カフェに居ないからびっくりしたよ。」
「ダン先生に捕まってたの〜？」
「お疲れ様です。」
ジミン先輩、V先輩、ジョングク先輩達は、助手の彼に声をかけた。
「お迎え遅いよ〜。ダンに無茶振りされてたんだから…。」
助手の彼はそう言いながら、キャップを脱いだ。
…あれ？
「「「「「Aさんっ！」」」」」
僕達はかなりの大声で助手をしていた彼、基、彼女の名前を叫んでいた。
「え、はい。Aです。」
「な、なんでAさんが…」
ヨンジュニヒョンの言葉に、
「カフェにいたら、ダンに捕まったの。」
苦笑いしながら、言うAさん。
「ダン先生、Aに無茶振りしちゃダメじゃん。」
ジミン先輩が苦笑いしながら言う。
「えぇ、だってぇ」
クネクネしながら、言う先生に
「Aは、もらってくねぇ」
V先輩はにこにこしながら、Aさんの手を引いた。
「みんなで食事行こうって話してたんだ。Aさん、何食べたい？」
ジョングク先輩はマイペースにAさんに声をかけていた。
部屋を出る時に、僕達を振り向いたAさんは、
「デビューショーケース、楽しみにしてるね」
僕達にそう言った。
彼女にそう言われたら、頑張るしかない。
もともと、我武者羅に頑張る気でいたけどさ。
「さ、じゃあ、Aも楽しみにしてるんだから、完璧にしましょう。」
ニヤリと笑いながら告げる先生に、僕達はしっかりとしごかれた。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2021年11月24日 22時
