楽しい夜 ページ48
☆RIOside
会って欲しい人がいるとハニに呼び出された。
待ち合わせのレストランの個室に行けば、僕にも劣らないイケメンがいた。
彼は確か…
「やぁ。ハニ。」
そう声をかける。
ハニは嬉しそうに笑って、
「あ、ヒョン。お疲れ様です。」
と、言う。
「こんばんは」
隣のイケメンは軽く頭を下げた。
「こんばんは。」
とりあえず、席に座って、飲みものを頼む。
「で、そっちの君は、SEVENTEENのジョシュアくんだよね？」
僕がそう言うと、二人は顔を見合わせ、
「ヒョン、名前、知ってたんですか？」
「はい。僕はジョシュア、ホン・ジスです。」
同時に話す。
おいおい、同時に話すなよ。
「ジフナから、メンバーについては聞いてるよ。」
そう言えば、ジョシュア君はポンと手を叩いて、
「あ、ジフナのお兄さん？」
と呟いた。
どこかで聞いたのかな？
首を傾げる僕に、
「前、Aが、ジフナの兄的存在が自分の兄だと。」
ジョシュア君は、そう話してくれた。
あ〜、Aから聞いたのね。
「うん、僕がAの実の兄の坂井理央。気軽にヒョンって呼んでくれ。宜しくね。」
そう言って手を出すと、彼は椅子から立ち、僕の手を両手で包んだ。
うん、スマートだね。
「宜しくお願いします。ヒョン。」
ニコリと笑顔付き。
彼を座らせて、
「君は…育ちはどこ？韓国じゃないよねぇ？」
僕がそう言うと、彼は首を傾げて、
「アメリカです。」
と答えた。
ふぅん。随分とまぁ、紳士なことで。
「ねぇ、ヒョン。」
挨拶が終わったのを確認したハニが"今日の事"を話してくれる。
ジョシュア君がドキドキしちゃった"ジス"の話。
「ジョシュア君は可愛いねぇ。」
そう言うと、彼は照れたのか頬を赤くする。
「うちのAは、無自覚タラシだからさ。ごめんね。アイツには悪気ないんだわ。」
そう言うと、"わかってます"と彼は言う。
うん、イケメンで、紳士で、頭も悪くない。
「ハニもジョシュアくんも、チョルも、ジフナも、SEVENTEENは、良い男揃いだね。」
「そ、」
顔を赤くして、戸惑うハニとニッコリ笑い、
「ありがとうございます。」
と言うジョシュアくん。
素早いお礼だね。
楽しくなってきた。
シュアって呼んでほしいって彼から言われ、連絡先を交換して、なかなかに楽しい夜を過ごした。
…
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作者名：ちな
| 作成日時：2021年11月24日 22時
