- I was fooled by him.3 -

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とあるメイクスタッフ3 ページ34

☆

パク・ジアン、彼女の仕事は丁寧で正確。
テレビ局のメイクスタッフは、激戦区だから、コネクションがないにもかかわらず、採用されただけでも、その実力は本物だ。
コネ採用されたイソが彼女の実力を妬んで、ジアンに意地悪していたのはメイクスタッフの間では有名な話しだった。

「A、ジアン引き抜いてくれてありがとう。」

Luv honeyの専属メイクのソアが、Aに声をかける。

「ソアオンニのお気に入りだもん。ジアナには、期待してるんだ。」

Aは、ニコリと笑って言う。

「私が声かけるより、Aがかけた方が来てくれるって思ってたの。」

ソアの言葉に、

「そうかな？ソアオンニが、話しても、ジアナは来てくれたと思うけど…。」

Aは呟いた。
その呟きを聞いたソアは苦笑いした。

ジアンを引き抜きたくても、なかなか手を出せなかったのは、所属がテレビ局だったからで…。
テレビ局に所属している時に声をかけてしまえば、角が立つ。
事務所所属メイクスタッフ達、皆は、ジアンを欲しがっていた。
タイミング良く、彼女がクビになってすぐ、Aが声をかけてくれたから、うちに来てくれただけで…。

「Aに話しておいてよかったわ。」

たまたまAに話していた。
"パク・ジアン"と言うテレビ局所属メイクスタッフが欲しい、と。

「オンニ、仲良く宜しくね。」

Aは、そうソアに言うと、メンバーのところへ行ってしまった。

まぁ、"Aが直接声をかけた"ことは、ジアンの助けになるだろう。
Aは人をよく見ている。
仕事の出来ではなく、人柄を見ているのか。
彼女は、不器用でも、一生懸命仕事をしている人間にさり気なく声をかけるのだ。
Luv honeyの専属スタッフは、Aに声をかけて貰えた人がなっていた。

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