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ドッキリ 1 ページ4




「え、どっきり?」

「やめておいたほうが良いよ」

「放送できないよ、多分」

Luv honeyのメンバーが口々に言う。
テレビ局の新人スタッフは、それでも…と譲らない。

「お蔵入りしていいなら…」

マネージャーのそんな言葉に新人スタッフは首を縦に振った。









仕掛け人 BTS ジミン

Aとのテレビ出演にテンションが上がる。
Aを騙す側で、ちょっとAに悪いなぁなんて思いつつ。
夜のテレビ局の倉庫で二人閉じ込められるなんて、ちょっとしたハプニングがあっても…なんてね。

「あれ?開かないよジミナ」

ガチャガチャとドアノブを回すA

「え、不味いね」

そう返しながら、内鍵壊れてて、外からしか開かない扉を神妙に見つめてみた。

スタッフは外に居るけど、実際この部屋は二人きり。
スタッフが扉を開けてくれるまで、久しぶりだし、何を話そうかなんて思っていた。
薄暗い室内に"怖い"なんて、Aに抱きつかれちゃったりして…。
悶々と妄想は膨らむ。

何やらAがゴソゴソしているのに気づき、

「A?」

と声をかければ、彼女は、開かないドアの前に立ち、

「硝子代やドア代は後できっと、ぱーくさんが払ってくれるはず…」

小さく呟いた。

「え、何するの?」

「せいっ」

ガシャーン。

Aの渾身の足蹴りで、ドアは吹っ飛んだ。
え、吹っ飛んだ?
"せいっ"じゃないよ?

「閉じ込められるなんて、立て付け悪すぎ。」

ブツブツと呟くA。

「…A?」

彼女を呼べば、ニコリと笑い、

「さぁ、ジミナ、帰ろう。」

と言う。

閉じ込め作戦失敗。
そうだった、彼女はこう言う子だった。

慌ててスタッフが走ってきた。

「あ、ドアふっ飛ばしちゃった。ごめんね。請求は、ぱーくさんにお願いします。」

ニコニコ笑うAにスタッフも、冷や汗をたらしていた。

「A、食事していこ、なんか疲れた。」

僕がそう言うと、Aは、

「みんなまだいるかな?マネオンニに聞いてみる」

とスマホを出して操作している。

皆、居るよ。
モニターで僕達を見てるよ。

はぁとため息を吐きつつ、彼女を見ると

「皆いるって。何食べようか?」

と嬉しそうに笑うA。

Aに対する"ドッキリ"は絶対成功しないだろうな。と思った。




ドッキリ 2→←返礼品(セブチ)



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作者名:ちな | 作成日時:2021年11月24日 22時

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