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売名行為4 ページ30


松本潤side




「あ、そうなんだ。君も韓国にいたんだね。」

「え、は?」

「Aは、3年間向こうの学校に通っていたからね。」

「あ、え」

「거짓말 치다 (コジンマル チダ)」

「え、なんて?」

「嘘つき」

「…。」

終了だな。
まったくね、もう少し粘ってくれよ。
板倉、顔面蒼白。

「あのね、勝手にAの親友語らないでくれる?迷惑だから。」

RIOの優しさの欠片もない視線の強さに、板倉はガタガタ震えながら、

「違っ、嘘なん…」

「だって君、韓国語話せないでしょ?そんなんで、どうやって、Aと同じ学校行くのさ。」

「私は…」

板倉は、悪あがきしてるけど、彼女のマネージャーが顔面蒼白になってるよ。

「えぇ、嘘だったんだぁ」

「質悪いね。」

「ついて良い嘘とそうじゃない嘘あるよね。」

和也が会話に入ると、雅紀や、智も口々に話し出す。

「僕らは知らないところで知り合い増えてるって、良くあるけどさ。嘘エピソード語って、親友なんて勝手に言われたら、気持ち悪いよねぇ?それに君は嘘エピソード語って仕事してるんだから、質悪い。そんな売名行為はやめようね。」

翔の言葉に、板倉はガックリと肩を落とした。

「さて、それじゃ、今日はこれで。」

「RIO、今度は、Aちゃんを連れてきて。」

「そうそう。僕らにちゃんと紹介して欲しいよね。」

「今日のゲストは売名行為していた板倉茜さんと、僕らの後輩RIOでした。」

「じゃあ、またね〜。」

俺達は、そう言って番組を締めた。

「ちょっと、茜、どういうこと?」

彼女のマネージャーが、顔面蒼白なまま、彼女に駆け寄り、叫ぶ。

「全部、う、嘘だったの?」

「…煩い。」

「なんてことを…」

「うるさいっ」

「アンタ達、お帰りはアチラ。さっさと出て行って。」

RIOの言葉に、板倉とマネージャーは、連れ立ってスタジオを出ていく。

「あれ〜、RIO、ソレでいいの〜?」

和也の言葉にRIOはニッコリ笑う。

「スタジオの出口にマスコミがつめかけてるらしいけど」

雅紀の言葉に、RIOは、

「あぁ、皆が話を聞きたいのは"あの子"だろうね」

とウインクをした。

「まったく、お前は用意周到だな。」

ため息と共に、智が言うと、

「今日の視聴率はえげつないことになりそうですね。」

なんて呑気に言うRIO。

「ところで、RIOはAちゃんの友人関係は把握済み?」

俺が聞くと、RIOは、

「当たり前です」

と答えた。
安定のシスコンだった。




韓国では。→←売名行為3



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作者名:ちな | 作成日時:2021年11月24日 22時

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